先週だったと思うが、NHKスペシャルで植民地朝鮮の独立運動期のいわゆる「親日派」のことを扱っていた。 この番組は、李光洙など有名な人の話だったが、韓国での親日派問題というと、前の盧武鉉大統領の時に、(広義の)この問題の真相究明のための委員会や、財産没収に関する法律などが出来て、日本でもそのことがかなり話題になったと思う。 ぼくも、よく知っている人から、知人の韓国人のおばあさんが、この法律のために財産を没収されて悲しい目にあった、というようなことを聞かされ、中国の文化大革命のときの逸話なども思い出し、それが「ひどい話である」と言われると、たしかにそのように思わざるをえなかった。 しかし、あらためて考えてみると、その人が先祖代々(といっても植民地期以降だろうが)蓄積してきた財産というのが、なんらかの不正義にもとづいて積み上げられたものであるならば、その何割かを国が没収して他の多くの人々のために