西沢保彦 著『七回死んだ男』読了 【内容】 主人公の久太郎は、地元では超偏差値の高い高校に通っている高校生。 といっても彼は頭が良いわけではなく、ある特異体質のお陰でその高校に入れたのだ。 その体質というのが〈同じ1日が9回 繰り返し訪れる〉というもので、彼はそれを《反復落とし穴》と呼んでいる。 《反復落とし穴》はある日突然やってくる。 彼が偏差値の高い学校に入れたのも、たまたま偶然に起った《反復落とし穴》が試験日に起きたから。 つまり、同じ試験用紙を何回も見ているわけだから復習するチャンスが都合8回ある。 最終日には丸覚えした答えを書けば最高点で合格というわけだ。 彼がそんな奇妙な体質を持っていることを知る人はいない。 彼にとってこれがご利益なのか災難なのか本人にもわからない、ただ面倒くさいものだった。 久太郎の祖父は資産家で、新年会に後継者を決めると言い出し、親族が祖父の家に一泊する。

