はじめに ◇ナビゲーション1 第1章 類型から集団へ ─人種をめぐる社会と科学─ 浦野 茂 1 問題としての人種の概念 2 ある論争から 3 『人種に関する声明』 4 集 団 5 人種概念の二重性 6 人種はどのような意味で生物学的実在か 7 人種をめぐる社会と科学 第2章 遺伝学的知識と病いの語り ─メンバーシップ・カテゴリー化の実践─ 前田泰樹 1 はじめに 2 遺伝学的知識とリスク 3 「ごくまれな」と「私たちすべてにとって」 4 「私たちすべてにとって」 5 「ごくまれな単一遺伝性疾患」 6 結びにかえて ◇ナビゲーション2 第3章 医療者の〈専門性〉と患者の〈経験〉 安藤太郎 1 はじめに 2 反精神医学運動とその限界 3 ナラティブ・セラピーと「逆立ちした専門性」 4 ナラティブ・ベイスド・メディスンと「シャトル外交」 5 検討の対象 6 〈経験〉の語り 7 医療の管轄領域の線
ギルバート・ライル(Gilbert Ryle、1900年8月19日 - 1976年10月6日)は、イギリスの哲学者。ウィトゲンシュタインの言語観に想を得たイギリスの日常言語学派の代表的人物[1]。心身二元論を批判する時に用いた「機械の中の幽霊(Ghost in the machine)」、「機械の中の幽霊のドグマ」という表現でもよく知られている。自身の思想の一部を「行動主義」と表現した(バラス・スキナーやジョン・B・ワトソンの行動主義心理学と混同しないこと)。 1900年、イングランドのブライトン生まれ。ブライトン・カレッジ(英語版)を卒業後[1]、1919年にオックスフォード大学に入学[1]。古典学や哲学を学び、PPEの第一回卒業生となった[2]。 1924年、オックスフォード大学クライスト・チャーチカレッジ講師に就任[1]。第二次世界大戦中は、語学に堪能だったことから諜報将校を務めた。
エスノメソドロジー(英: ethnomethodology)は アメリカの社会学者であるハロルド・ガーフィンケル(Harold Garfinkel、1917年 - 2011年)が、自らの研究方法を呼ぶために作った造語である。文字通りには「人々の - 方法論 (ethno-methodology)」を意味する[1]。 ガーフィンケルが陪審員研究に従事していたときに、陪審員たちが、陪審員として判断を行うという課題を、独自の方法論で遂行していることに注目したことから名づけられたと言われている。以下はガーフィンケルの著書からの引用である。 「まず、この言葉の由来について話そう。一九五四年にさかのぼるけれども、今はラトガース大学の法学部にいるソール・メンドロウィッツがシカゴ大学の法学部にいて、フレッド・ストロベックの陪審員研究計画に参加していたんだ。(略)ストロベックはすでにウィチタで陪審員室を「盗
民族誌(みんぞくし、英語: ethnography)は、フィールドワークに基づいて人間社会の現象の質的説明を表現する記述の一種。民族誌学(みんぞくしがく)とも。英語の ethnography は、ギリシア語のethnos=国民・民族と、graphein=記述に由来する。 民族誌は、あるシステムの様々な特性は、お互いに関係があり、単独では必ずしも正確に理解できないという考えに基づいた総合的な調査の結果である。 このジャンルは、形式と歴史において旅行記及び植民地政府の報告書の系譜を引く。いくつかの学問の伝統、特に構造主義と相対論的パラダイムにおいては、有効な研究方法として民族誌的な研究が要求される。 文化人類学および社会人類学は民族誌の周辺で発展してきた。例えばブロニスロウ・マリノフスキーの『西太平洋の遠洋航海者』、エドワード・エヴァン・エヴァンズ=プリチャードの『ヌアー族』、マーガレット・ミ
つい先日、某哲学科院生(ウィトゲンシュタイニアン見習い)向けに「EMへの入門最初の一歩」を踏み出すためのリストを作成したので、ついでに こちらにも載せておきます。 なお、紹介文中に何度もウィトゲンシュタインの名前が出てくるのは、宛先がウィトゲンシュタイにゃんだったから。 【A】概観&入門書・教科書 なにはともあれ、エスノメソドロジーの概観は必要かと思います。哲学専攻のかたに──短いということも含め──いちばんアクセスしやすいのは 哲学者の手による紹介[0b]でしょう。これは、EM の重鎮、[4]の著者でもあるマイケル・リンチ(前 Society for the Social Studies of Science 会長)の仕事を紹介したものです。 教科書としては、私たちがつくった[0a]を。こちらに内容紹介があります: http://socio-logic.jp/ethnomethodolo
このページは、エスノメソドロジー研究の論文集、酒井・浦野・前田・中村編『概念分析の社会学』(ナカニシヤ出版・2009年4月刊行)を ご紹介するものです。 本書は、科学や医療、法などの専門的な知識のただなかにおかれている私たちが 自らの存在・経験・行為を作り上げていく実践の 手続き的記述を目指しています。各章で扱われるトピックは(生物学的人種や遺伝学的知識、ポルノグラフィや化粧など)さまざまですが、どの章も「私たちが自らのあり方や自らの経験や行為を理解するさいに用いている概念の用法を記述しよう」という、一つのはっきりしたねらいをもって書かれています。 ですから、 現代社会に生きる人々の様々な経験への省察 自文化の人類学 - 同時代の歴史学 としての 社会学研究 社会学的概念分析としてのエスノメソドロジー研究 などとして、お読みいただくことができるでしょう。 ここには、「立ち読みコンテンツ」と
感動した。生きる指針にしようと思った。だからメモしておく。千葉さんの論考自体は多岐にわたってるけども、もっとも感動的だった「身体の、別様な身体への再生性」について、千葉さんの論考に僕個人の読解を含めてまとめる。 -- 片方の肺を切除するに至った晩年のドゥルーズは「身体の、別様な身体への再生性」へと思いを向けた。ベケットを引きながら「消尽」について語った晩年のドゥルーズ。「あらゆる可能性が消え去ること」を意味する「消尽」というドゥルーズの言葉について、マラブーは「脳障害」や「アルツハイマー病」を参照しながら独自の解釈をほどこしている。脳障害やアルツハイマー病のように、損傷を負って身体的に欠損してしまったとき、しかし人の生はそのことにより文字通り「マテリアルに」別様の生へと変容していくのだ、と。 人間は傷を持つ。精神に。心に。痛みをともない決して治癒しない外傷を持つ。それをフロイト的に「トラウ
Gaertner, S. L. & Dovidio, J. F. (2005). Understanding and addressing contemporary racism: From aversive racism to the common ingroup. Journal of Social Issues, 61, 615-639. より前半部分 この緊急事態にくそ長くて小難しい論文の訳を読んでられるか!って人のために解説とダイレクトな提言を作りました。 現在もまだ、東北地方をはじめ関東等では余震の可能性が残されています。私は人種・民族、国籍、障碍者、老人、目で見て分かる性的マイノリティなどのマイノリティが、ただ身体的な弱さのためだけでなく差別のために大きな被害を受けるのではないかという懸念をしています。 しかし多くの人は、自分は平等主義者だ、差別などしない、と考えているのでは
スペクタクルはいつどこにでもある。美学の重要性はいまでも、酒の後の冗談の結構な話題になっている。われわれは映画館から外に出た。スキャンダルはあまりにも理にかなっている。わたしは決して説明することはないだろう。今、君はわれわれの秘密を前にして孤独だ。新しい美の起源にあって、そしてやがては、アレ・デ・シーニュの区切られた広い液状の荒れ地のなかで(すべての芸術は、凡庸で何一つ変化させない遊びである)、美の顔は美自らがその生と呼んでいたあの幼年期を初めて脱しつつあった。映画の特性は、空虚な沈黙に覆われた大衆によるエピソードを終わらせることを可能にしていた。アラビアのすべての香、ヴィレンヌの夜明け。新しい美の起源に。だが、もはやそんなことが問題ではなくなるだろう。これらはみな真に興味あることではなかった。重要なことは、道に迷うことだ。「フランス・シネ-クラブ連合のための略述」 ギ=エルネスト・ドゥボ
東日本大震災の影響で、賃金補償がないまま休業に追い込まれる非正規労働者が増えていることを受け、個人加入できる労働組合「全国ユニオン」は今月26日、「雇用を守る震災ホットライン」を実施する。無給休業のほか、解雇や派遣切りなどに関する相談を全国一斉で受け付ける。電話番号は050・5808・9835で、受け付けは午前10時〜午後8時。 全国ユニオンによると、震災発生後、今週に入ってから「地震の影響で休むように言われたが、休業中の賃金保障がない」といった相談が増え始めた。派遣やパートなどの非正規労働者が大半を占めるという。製造現場のほか事務職や営業職からの相談もあり、地域も被災地以外の東京都や神奈川県、愛知県など広範囲にわたる。全国ユニオンは18日、無給休業の規制などの対策を取るよう厚生労働省に要請書を出した。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く