【シンガポール=伊藤宏】ゲーツ米国防長官は3日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関連し、「訓練や騒音といった日本側の懸念を緩和するため、我々は日本とともに方策を考える必要がある」と述べ、沖縄県側の理解を得るために米側としても負担軽減に取り組む考えを表明した。 アジア安全保障会議出席のためシンガポールへ向かう米国防長官機内で同行記者団に語った。 一方でゲーツ氏は「日本政府が(普天間移設をめぐる日米の)共同声明を履行できないと考えていたら、そもそも署名しなかっただろう」とも述べ、日本政府が沖縄側の合意を取り付け、早期に共同声明を履行するよう促した。 さらに、韓国哨戒艦の沈没事件について「北東アジア地域が安全保障上の挑戦を受けている。日米同盟の重要性が浮き彫りになった」と強調。鳩山由紀夫首相の後継首相に対して「誰が首相になっても、この(日米)関係を重視すると早期に表明してほし