「主に私と私の友達のことを考えながら曲を作ります。私の友達が安全に暮らせる世の中を思い描きながら、ちょっと革命家のような曲を歌っています。どうか私がこういう曲をこれ以上作らなくてもいいように、差別と憎悪のない世の中が早くやってくることを切に願っています」 1月23日、ソウル歌謡大賞で「今年の発見賞」を受賞したシンガーソングライター、イ・ランは受賞スピーチでこう話した。韓国大衆音楽賞でも最多の5部門6ノミネート(「最優秀フォーク・ソング」部門では2曲がノミネート)の末、「今年のアルバム」と「最優秀フォーク・アルバム」部門を受賞するなど、発表から半年経過したいまも韓国では昨年の最も重要なアルバムの1枚として評価の高い彼女の新作『オオカミが現れた』は、自らとその周囲の日常からインスピレーションを得た個人的なものであると同時に、壮大な「連帯」と「抵抗」の歌だ。 私の友達はみんな貧乏です この貧しさ