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ブックマーク / www.ele-king.net (19)

  • ♯8:松岡正剛さん | ele-king

    たとえば林檎を描くとする。赤い林檎をそのまま正面から描くか、ひと口かじったそれを描くか、あるいは緑の林檎にするか、それとも半分に割った林檎にするか、その描き方にはいろいろある。編集者というのは、「(ほかの描き方も複数あるが)今回はこの林檎でいこう」だ。35年前に松岡さんから聞かされたこの喩えが、いまでも頭にこびり付いている。流動性のなかにこそ編集の極意あり。存在の流動化、存在から存在学へ、ほうき星の存在学。編集者は、言うなれば仮面から仮面へ、惑星から惑星へ、そして灰から灰へと渡り歩くことができる。だが、真を追求するアカデミアの研究者はそうはいかない。だからこの発想には両義性がある。 編集者のテクニックのひとつに、コピーライティングがある。松岡さんは権威的な文体や難読漢字の多用を嫌い、メディアの武器であり資主義の道具でもあるこの文章技術に入れ込んでいた。目次に凝るのが好きで、ときには雑誌の

    ♯8:松岡正剛さん | ele-king
    gcyn
    gcyn 2024/08/28
    読めて良かった。ありがとうございますの気持ち。
  • KODAMA AND THE DUB STATION BAND | ele-king

    『かすかなきぼう』から『ともしび』へ。こだま和文とザ・ダブ・ステーション・バンドは自分たちの役目を理解している。この暗い暗いご時世で、せめてもの心のこもった温かいレゲエを演奏すること。荒涼寂寞たる気持ちを抱えた人が、この音楽を聴いて少しでも幸せな気分を味わえるなら、バンドは望なのだ。『ともしび』を再生しながら、ぼくは少しばかり良い気分になる。トランペットの音色は綿のように溶けて、トロンボーンの太い音色がその繊細な響きに温度をもたらす。ドラム、ベース、ギター、鍵盤は、惚れ惚れとするコンビネーションを見せ、いろんな表情を描いている。いつも思っていることだけれど、日にザ・ダブ・ステーション・バンドがいて当に良かった。来るものを拒まず、敷居も低く、大らかで、そしてこんなにも心が温まる演奏が立川方面にある。 『ともしび』はカヴァー集だが、ザ・ダブ・ステーション・バンドはもともとカヴァーを得意と

    KODAMA AND THE DUB STATION BAND | ele-king
    gcyn
    gcyn 2023/10/18
    『日本にザ・ダブ・ステーション・バンドがいて本当に良かった。来るものを拒まず、敷居も低く、大らかで、そしてこんなにも心が温まる演奏が立川方面にある』
  • talking about Aphex Twin | ele-king

    『Syro』のときはロンドン上空に「A印」の飛行船が飛んだ。今回の『Blackbox Life Recorder 21f / in a room7 F760』では、QRコード化した「A印」のポスターが世界のいろんなところに貼られて、人がそれをレンズに合わせると、そこには新たな「A」の世界が広がった。まだ試してはいないが、フィジカルにはさらにこの先の仕掛けもあるそうだ。相も変わらず、リチャード・D・ジェイムスは私たちを楽しましてくれる。彼もまた、楽しんでいる。もっとも、30年前はしばしばし“子供” と形容されたRDJも、近年は政治や社会に関する発言もしているように、永遠のピーターパンではなかった。それでもまあ、彼のテクノはいまもおおよそ微笑み(失笑、苦笑、冷笑、呆れ笑い……)のなかにある。 5年ぶりの新作、4曲入り『Blackbox Life Recorder 21f / in a room

    talking about Aphex Twin | ele-king
    gcyn
    gcyn 2023/08/01
    『しかし、こういう雰囲気のテクノだったり、Buchlaとリズムマシンの素晴らしい邂逅を、リチャード以外の誰が更新してくれるのかというと疑問ですね』
  • interview with Overmono | ele-king

    なんだかんだと今年もまた、いや、今年になってようやく(と言うべきか)、ま、なんにせよ、ダンス・ミュージックの季節到来である。良かった良かった。 UKはセカンド・サマー・オブ・ラヴを契機として、アメリカのブラック・コミュニティと同じように、ダンスフロアのための音楽のもうひとつの産地となって、この30年のあいだ、大量かつ多彩なダンス・ミュージックを生産し続けている。1969年のUSのR&B曲、ザ・ウィンストンズの “アーメン・ブラザー” におけるドラムブレイクが1990年代のUKに渡ってルーピングされたときには、もう、すでに準備オッケー。DJ、クラブ、レイヴ、レーベル、12インチ、ラジオに音楽メディア——それ以来、UKからは絶えることなくこの音楽はアンダーグラウンドにおいてもオーヴァーグラウンドにおいても動き続け、まったく飽きられることもなく、世代から世代へと、多くの人たちに享受され続けている

    interview with Overmono | ele-king
    gcyn
    gcyn 2023/05/14
    『初めて聴いたテクノが、結構ハードなテクノだったんだけど、すごく不快で気に障る(obnoxious)感じが最高だと思った』
  • interview with Kazufumi Kodama | ele-king

    9月6日に吉祥寺のSTAR PINE'S CAFÉで観たKODAMA AND THE DUB STATION BANDのライヴは強烈だった。個人的に、大好きなじゃがたらの“もうがまんできない”をこだま和文のヴォーカルとTHE DUB STATION BANDの卓越した演奏で聞けたことは大きい。だが、それだけではない。実際にライヴを観ながら心のなかで反芻したからと言って、僕なんかがこう書くのはあまりに恐れ多いのだが、まぎれもなく“いまの音楽”だった。しかしなぜそう強烈に感じたのか? それはわからない。それ故、この、こだま和文とバンド・リーダーでベースのコウチへのインタヴューは、そんな個人的な問いを出発点としている。 トランペット奏者のこだま和文率いるレゲエ・バンド、KODAMA AND THE DUB STATION BANDは、2005年にスタジオ・ライヴ盤 『IN THE STUDIO』

    interview with Kazufumi Kodama | ele-king
    gcyn
    gcyn 2023/03/15
    『最近のこの世の中で、5、6人の大人が集まってひとつの何かをやるというのはとても贅沢なことなんです/それぞれの暮らしの事情がある』
  • 自転車と女たちの世紀──革命は車輪に乗って | ele-king

    ハナ・ロス(著)坂麻里子(訳) 2023/1/20 体 2,700円+税 ISBN:978-4-910511-38-2 Amazon 素晴らしいだ ──『ガーディアン』 魅惑的な……感動的な物語に満ちている ──『オブザーバー』 これは自転車であり、 これまで語られてこなかった歴史であり、 政治的な抵抗と命がけの冒険の書であり、 誰もが勇気づけられるであろう ペダルを漕いだ素晴らしい女たちの物語 『ガーディアン』の2020年度のブック・オブ・ジ・イヤーに選ばれた名著 シモーヌ・ド・ボーヴォワールは、1940年代、恋人の自転車を借りてパリをサイクリングし、(事故で歯を失っても)その自由さにたちまち惚れ込んだ。 レスター出身の工場労働者アリス・ホーキンスは選挙権獲得のためにペダルをこいで闘い、自転車は女性たちを運動に参加させる礎となった。 ザハラは自転車に乗り、アフガニスタンの宗教的

    自転車と女たちの世紀──革命は車輪に乗って | ele-king
    gcyn
    gcyn 2023/02/06
    読んでみたいな。
  • interview with Akio Yamamoto | ele-king

    ——山朗生が8ヶ月のドライヴを経て持ち帰ってきたものとは? Ele-king 1998年6月号より (*一部エディットしています) およそ8ヶ月ものあいだ、山朗生と佐脇興英のふたりを乗せた車は夜の高速道路を走っていた。タンツムジークのプライヴェイト・ロード・フィルムの撮影のためである。車のなかから、映像を担当した朝比奈学の8ミリ・カメラが外の世界を覗く。撮影は震災後の神戸にはじまって、新宿の新大久保、福生、横須賀、そして大阪の西成へと足を伸ばす。ときにはヤバい場所にも侵入して、フィルムを没収されそうになったこともあったそうだ。それでも彼らを乗せた車は、止まることを知らなかった。 いつの間にか、フィルムは膨大な量に増えていた。そのフィルムには、都会の隅っこに転がっている異様な熱気の多くが収められている。ネオン街、雑踏、米兵、夜の熱気、青い空、雲のような街灯。フィルムからもわかるように、タ

    interview with Akio Yamamoto | ele-king
    gcyn
    gcyn 2022/06/23
    『だからといって彼は、リスナーに対して「考えろ」ということを言いたいわけではないと強調する。「(リスナーを)スカッとさせたい。 ただそれだけ』
  • Thundercat | ele-king

    昨日、ついにスタートしたサンダーキャットの来日公演。ドラマーとして同じ〈ブレインフィーダー〉仲間、ルイス・コールが参加するという嬉しい事前告知も手伝って、会場は大いに活気に包まれていた。序盤から全開で炸裂する、驚異的なベースとドラムのコンビネーション。ただただ圧巻のひと言につきます。その恵比寿 The Garden Hall でおこなわれたショウのレポートが早くも到着。 今夜は大阪、明日は名古屋だ。これを読んで備えましょう。 サンダーキャット、2022年の海外アーティストの ツアーの幕開けを告げる熱狂のライブ! この2年を超えて、集まったファン・日に 最大限の愛を与えた一夜! 抽選で出演者全員のサイン入りポスターをプレゼント! 昨夜The Garden Hallで行われ、称賛の嵐と共に幕を閉じたサンダーキャットの記念すべき日公演の最速ライブレポートが到着! 今夜の大阪公演、明日の名古屋

    Thundercat | ele-king
    gcyn
    gcyn 2022/05/18
    『今われわれはとんでもないものを見て聴いて体感している。ステージの上にいるのは3人の超人(スーパーサイヤ人)たちなのかもしれない。何度もそう思った/この3人のインプロなら永遠に見ていられる』 ほえ〜〜。
  • inteview with Satomi Matsuzaki (Deerhoof) | ele-king

    gcyn
    gcyn 2021/06/20
    『「何を言っているかわからない」って書かれた/英語のアクセントが下手だから/推測で「こう言ってるんでしょ?」って書かれたメールとかがきて(笑)! 言葉として伝わってないことが多いみたいです』
  • Adrianne Lenker | ele-king

    2020年はインディ・ロックにとって、フォークを中心とした内省の年だった──というのは紙ele-kingのvol.26に書いたことだが、しかし同時に、多くのひとにとって内省が難しくなった年だったのではないか、とも思う。自己隔離によって外出や直接ひとに会うのが限られるいっぽうで、それまで私的な領域になかったものが侵入してくることになったからだ。オンライン・ミーティング、ヴァーチャル・オフィス、移動時間が減ることによって新たにその隙間を埋めるタスク。仕事だけではない。自宅にあって体験できる「手軽な」刺激が、広告とともに続々と流れてくる。「“おうち時間” に何をしている?」という無邪気な問いには、しかし、「自宅での時間を有効に使わなければならない」というメッセージが暗に含まれているのではないか。「何もしない」とか「ただ考えごとをする」とかいった静的な時間が、意識していないと簡単にプライヴェートか

    Adrianne Lenker | ele-king
    gcyn
    gcyn 2021/01/08
    『2020年はインディ・ロックにとって、フォークを中心とした内省の年だった/しかし同時に、多くのひとにとって内省が難しくなった年だったのではないか/わたしたちは完全に世間や社会から逃れることはできない』
  • R.I.P. 近藤等則 | ele-king

    Home > News > RIP > R.I.P. 近藤等則 - 月に吠えたラッパ極道 ──トランペッター近藤等則の格闘半世紀 近藤等則にインタヴューする機会はたった1度しかなかったが、その時の印象は今なお鮮烈に残っている。とにかく、目力の強い人なのだ。そして語気も荒い。会った瞬間に「極道」という文字が頭をよぎった。人は普通にしゃべっているのだろうが、あの鋭い眼光と話し方は、傍から見ればケンカをふっかけているように思われるはずだ。私のひとつ前のインタヴュワーだった知人と後日会った時、彼は「ビビッちゃって何を話したのか全然記憶にない」と笑っていた。もちろん私も緊張マックスだった。この時の取材(2015年2月)は、“枯葉” や “サマータイム” といったお馴染みのスタンダード・ナンバーばかりを近藤のエレクトリック・トランペットとイタリア人トラックメイカーのエレクトロニク・サウンドでカヴァし

    R.I.P. 近藤等則 | ele-king
    gcyn
    gcyn 2020/11/02
    『80年代にIMAを作った理由は、20世紀のすべての音楽を日本人の自分なりに統合してやろうと思ったから』『だからIMAも90年代初頭にはおしまいにして、次に行った』『ねえちゃんからネイチャーだな』
  • interview with Kazufumi Kodama | ele-king

    9月6日に吉祥寺のSTAR PINE'S CAFÉで観たKODAMA AND THE DUB STATION BANDのライヴは強烈だった。個人的に、大好きなじゃがたらの“もうがまんできない”をこだま和文のヴォーカルとTHE DUB STATION BANDの卓越した演奏で聞けたことは大きい。だが、それだけではない。実際にライヴを観ながら心のなかで反芻したからと言って、僕なんかがこう書くのはあまりに恐れ多いのだが、まぎれもなく“いまの音楽”だった。しかしなぜそう強烈に感じたのか? それはわからない。それ故、この、こだま和文とバンド・リーダーでベースのコウチへのインタヴューは、そんな個人的な問いを出発点としている。 トランペット奏者のこだま和文率いるレゲエ・バンド、KODAMA AND THE DUB STATION BANDは、2005年にスタジオ・ライヴ盤 『IN THE STUDIO』

    interview with Kazufumi Kodama | ele-king
    gcyn
    gcyn 2019/12/02
    『しかし、江戸アケミはそんな3・11を知らないんだよなぁ』
  • interview with Tyondai Braxton | ele-king

    さきほど深夜の原稿書きの息抜きにたまには豪勢にセブンイレブンのすばらしい100円のコーヒーでも飲んでこましたろかと外に出たらビジネスパーソンふうの男性(草系)とおそろしくコンサバないでたちの女性が暗がりでいちゃついていてギョッとしたのである。公然とベタベタするカップルはなぜ割れナベに綴じブタのような方々ばかりなのか、あるいは私が数年来目撃してきたのはことごとくこのふたりなのか、ぞんじあげないが、ある種の協和の関係が再帰する構造はミニマリズムを想起させなくもない。俗流のそれである。ミニマル・ミュージックおよびそれをうちにふくむ現代音楽なることばがひとに難解なイメージをもたらすのは、彼らはその背後にスコアをみてとり、スコアは音楽に構成や構造や概念のあることをほのめかすからだが、いかに明確な指示や意図であってもひとが介在するかぎり、もっといえばそれが時間軸に沿った音による表現形態、つまり音楽

    interview with Tyondai Braxton | ele-king
    gcyn
    gcyn 2019/10/12
    『ミニマルとは、小さいと思われがちで、音量も小さくしなければいけないと思ってしまう』『だが本当は、ミニマル音楽は、大音量で聴いた方がインパクトが大きい。僕は元から音楽を大音量で聴くのが好き』
  • ピータールー マンチェスターの悲劇 | ele-king

    監督:マイク・リー『秘密と嘘』『ヴェラ・ドレイク』 出演:ロリー・キニア『007 スペクター』、マクシーン・ピーク『博士と彼女のセオリー』、デヴィッド・ムースト、ピアース・クイグリー 原題:PETERLOO /2018年/イギリス/カラー/ビスタ/5.1ch/155分/字幕翻訳:牧野琴子/配給:ギャガ 公式HP:gaga.ne.jp/peterloo/ © Amazon Content Services LLC, Film4 a division of Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2018. 2019年8月9日(金) TOHOシネマズ シャンテ他 全国順次公開 「やあ、来たのか?」「これを見逃すものか!」 ──これは来月公開されるイギリス映画『ピータールー』の一場面。サブタイトルは「マ

    ピータールー マンチェスターの悲劇 | ele-king
    gcyn
    gcyn 2019/07/19
    『山本太郎が自分の新しいパーティに「れいわ新選組」と名付けたとき、正直言って私はがっかりした』『他にもいくつかがっかりしたことはある』『「人はみんな違う」と「人はみんな同じ」はたいして違わない』
  • 9 イン・サークルズ(2) | ele-king

    アフリカのリズムは「ワン」がいろんなところに共存していて、というか拍の頭という概念が薄く、「あなたはここにいるからわたしはここにいます」と全体のなかの居所をみんな知っていて、集合体となる。道半ばながらこのような理解をしているのだが、トニー・アレンのドラミングは「ワン」は共有するにしても4肢のドラマーがそんなアフリカのリズムのように各々の居所に隙間を抜くように共存しながらエンジンとなって、しかも曲に合わせて変幻自在に動く。 トニー・アレンによるモーゼス・ボイドへのクリニックはリズム的示唆に富んでいる。7:30~の短いミニマル・フレーズを伝えるシーンはもっともエキサイティング。フレーズで取り込もうとするモーゼスを制止するかのように、まずは右足のバスドラム、左足のフットハイハットからひとつ目のエンジンを確認する。次に左手のスネア。このとき、もうフレーズと言ってもいいものになっているのだが、それは

    9 イン・サークルズ(2) | ele-king
    gcyn
    gcyn 2018/06/25
    『各々シンプルながら1人の中に4人いる』;フレーズに備わってる意図を示す部分がそれぞれに含まれてると、それぞれ一人って感じになりますよね(逆にそれがない場合とかもしばしばあるけど)。
  • interview with Yukio Edano | ele-king

    去る9月末、突然の衆議院解散と前後して野党第一党だった民進党が分裂し、その後も混乱が続いている。そのような状況のなか、来る22日には48回目となる衆議院議員総選挙が実施される。私たち『ele-king』はおもに音楽を扱うメディアではあるが、いまのこの政局を重要なものと捉え、初めて政治家への取材を試みることにした。以下のインタヴューは必ずしもその政治家への支持を呼びかけるものではないが、これを読んだ各々が自身の考えを深め、政治や社会に関心を寄せる契機となれば幸いである。 「僕は(自分たちを)少数派だとは思いません」──たったひとりで5日前に立憲民主党を立ち上げ、その呼びかけに応えて集まった候補者たちと選挙に臨もうとしている枝野幸男はそう言った。 9月の衆院解散後の野党第一党の崩壊劇で、小池百合子の「排除します」の一言は、その3ヶ月前に首相が放った「こんな人たち」よりもさらにストレートに私の胸

    interview with Yukio Edano | ele-king
    gcyn
    gcyn 2017/10/18
    『世代間の分断に乗ったら、若い人は損ですよという話』『みんな無意識にやってきたその手法、というか前提が、壊れはじめている』『1億3000万の意見を全部聴けるわけはないので、まずは国会運営』『筋を通します』
  • 宇多田ヒカル | ele-king

    情愛の濃さを一方的に注いでいる状態、全身的に包んでいて、相手に負担をかけさせない慈愛のようなもの、それを注ぐ心の核になっていて、その人自身を生かしているものを煩悩(ぼんのう)というのです。……愛という言葉はなんとなく、わたくしどもの風土から出て来た感じがしませず、翻訳くさくて使いにくいのでございますが、情愛と申したほうがしっくりいたします。そのような情愛をほとんど無意識なほどに深く一人の人間にかけて、相手が三つ四つの子どもに対しても注ぐのも煩悩じゃと。石牟礼道子「名残りの世」 ポップ・ミュージックにおける「わたし(I)」と「あなた(YOU)」をめぐる歌は、たいてい「ラヴ・ソング」とくくられがちなのだけれど、そこでの「愛」はセックスの欲望をふくんだ恋愛関係だけに限られるものではけしてなくて、セクシャルな欲望よりももっと大きく、深く、強い感情もそう呼ばれる。慈愛……なんていえば聞こえはいいけれ

    宇多田ヒカル | ele-king
    gcyn
    gcyn 2016/10/06
    「ねえ、世の中から詩はどこに行っちゃったんだろう?」って思うところもあったけど、こういうところに、評論の顔をして収まってたりするのね。
  • R.I.P. 横田進 | ele-king

    テクノ/ハウス/エレクトロニカのプロデューサーとして国内外に多くのファンを持つ横田進が、3月27日、長い病気療養のすえ永眠したことが最近わかった。音楽関係者との接点を持たなかったご遺族が、先日、遺品整理中に見つけた関係者からの手紙を頼りに報告があった。54歳だった。 横田進は、ハウス・ミュージックに触発されて、90年代初頭から格的な音楽活動をはじめている。初期の作品、1993年にドイツの〈ハートハウス〉からリリースされたFrankfurt-Tokio-Connection名義の12インチ・シングルは、都内の輸入盤店でも話題になった。当時勢いのあったジャーマン・トランスの重要レーベルからのリリースだったということもある。が、何よりも、無名の日人がいきなり海外のレーベルから作品を出すことがまだ珍しかった時代のことだった。いまや音楽は世界に開かれている──そんなオプティミスティックな気配がア

    R.I.P. 横田進 | ele-king
    gcyn
    gcyn 2015/07/15
  • 貧困ポルノ | Benefits Street | ele-king:アナキズム・イン・ザ・UK 第16回

    今年の英国は、年頭からC4の『Benefits Street』という番組が大きな話題になった。 これは生活保護受給者が多く居住するバーミンガムのジェイムズ・ターナー・ストリートの住人を追ったドキュメンタリーである。が、ブロークン・ブリテンは英国では目新しくも何ともない問題なので、個人的には「なんで今さら」と思った。日人のわたしでさえ何年も前からあの世界について書いてきた(その結果、まで出た)のだ。UKのアンダークラスは今世紀初頭から議論され尽くしてきたネタである。 が、この番組で英国は蜂の巣をつついたような騒ぎになった。デイヴィッド・キャメロン首相から『ザ・サン』紙まで、国中がこの番組について語っていた。よく考えてみれば、一部のコメディや映画を除き、あの世界を取り上げた映像は存在しなかったのである。 なるほど。アンダークラスは当に英国の蜂の巣だった。というか、パンドラの箱だったのであ

    貧困ポルノ | Benefits Street | ele-king:アナキズム・イン・ザ・UK 第16回
    gcyn
    gcyn 2014/02/27
    何度も目にする意見だけど、後半をどうぞ。 / アナキズム・イン・ザ・UK 第16回:貧困ポルノ | Benefits Street | ele-king
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