自民党の総裁選は27日午後、決選投票が行われ、5回目の挑戦の石破茂氏が勝利し、新たな総裁に選ばれました。総裁選の舞台裏では一体、何が起きていたのでしょうか。総裁選の取材を続けてきた政治部官邸キャップ・平本典昭記者が、以下の3つの疑問をポイントに解説します。 【動画】決選投票で敗れた高市早苗氏がコメント 自民党総裁選 1. 勝敗を分けた「3つの数字」 2. 投票の舞台裏で…意外な動き 3. 石破新総裁…直面する課題 ──まず、勝敗を分けた「3つの数字」とは何の数字でしょうか? 1つ目の数字は、決選投票で勝利の決め手となった、石破さんが獲得した議員票の数「189」です。決選投票では、党員票より議員票の比重が高いため、決選でどこまで石破さん、高市さんが議員票を積み増すかが注目されましたが、本当に読みづらい展開でした。 1回目での石破さんの議員票獲得は46票。決選では189票で、143票増えました