リップルというと日本では仮想通貨のイメージが強いが、実は、多くの金融機関と連携して国際送金を実現している企業向けITソリューションが本業だ。 同社は、銀行など金融機関、ペイメント業者、その他事業会社に国際送金をはじめとするペイメント・サービスを提供し、ソフトのライセンス料と利用に応じた課金で売上を得ている。その一部のサービスに、仮想通貨でおなじみの「XRP」が活用されている。 事業会社としての本業とXRPについて、「SLUSH TOKYO」のために来日していた同社CTOのステファン・トーマス氏、チーフ・クリプトグラファーのデビッド・シュワルツ氏の話を紹介したい。 データのようにお金を動かす リップルのビジョンは、インターネットでデータをやり取りできるように「価値=お金」を動かせるようにすることだ。 「リップルはエンタープライズ・ソリューション企業であり、ペイメントを劇的に改善することが使命