指定暴力団山口組が、神戸市灘区の総本部で28日に開いた餅つき大会を訪れた子供たちに、「お年玉」として現金1万〜3万円を配っていたことが兵庫県警への取材で分かった。篠田建市(通称・司忍)6代目組長(67)=銃刀法違反罪で服役中=とナンバー2の高山清司若頭(62)の名前がひらがなで書かれた2種類の袋に入れられていたという。捜査関係者は「不況の中で子供に現金を配布することで、山口組の存在を住民に認知させようと狙う懐柔策だ」と話している。 県警によると、餅つきを見物に来た約千人の来訪者のうち、数百人いた子供の一部に菓子と一緒に配られた。餅つきは05年に6代目組長が就任して以降の恒例行事という。