法務省は7日、法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる「予備試験」の今年の合格者が、351人だったと発表した。初回の2011年が116人、12年が219人で増え続けている。本来は「例外」的な位置づけの試験だが、人気の高まりが鮮明となった。 今回の受験者数は過去最多の9224人。合格者中、法科大学院在学生が164人、大学生が107人で、全体の7割を超えた。20~24歳が全体の6割近くに上り、若い世代が修了まで時間がかかる法科大学院を敬遠し、予備試験に流れる傾向が強まっている。 合格率も昨年の3・0%を上回る3・8%に。合格者は法科大学院修了生同様、5年以内に3回まで司法試験を受験できる。