サービス業や流通などの産業別労働組合「UAゼンセン」は10日、消費者からの悪質クレームへの対策を求める176万筆の署名を加藤勝信厚生労働相に提出した。 UAゼンセンの松浦昭彦会長ら幹部が厚労省の大臣室を訪問。署名提出後、記者会見した松浦会長は「まっとうなクレームはサービス提供側にも有益だが、中にはそれを超える迷惑なクレームを付ける人がいる。働く人が働きにくい状況が発生している」と話した。加藤氏は、まずは実態調査をすると応じたという。 署名は、労働者を守るために事業者が講じるべき措置を定める法律の制定や、悪質クレームの実態調査を求めた。 ゼンセンが昨年、接客業務に従事する組合員にアンケートを行ったところ、74%が客からの悪質なクレームやセクハラなどの被害にあったと回答していた。