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2010年7月20日のブックマーク (2件)

  • マナーを守れ自転車乗り

    夜、歩いていると無灯火の自転車が前方からやってきたので、 慌てて避けようとしたが、ハンドルがぶれたのか、俺の足に車輪が接触した。 自転車は乗っていた人間ごと一緒に倒れた。 速度はそんなに出てなかったからあまり痛くはなかったが、なんてふざけた奴だと思い、 「危ねぇだろうが馬鹿!」と怒鳴ってしまった。 よく見るとそいつは女性で、右手に携帯電話をもっていた。 相手の女は「はぁ?」と怒鳴られたのが気にわないという顔でこちらを睨みつけてきた。 苛立って思わず右腕を掴んで身体を引き寄せて「ふざけるなよ」と恫喝めいた真似をすると、 相手はいきなり「誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」と大声をあげた。 びっくりして相手の腕を放したが、それでも女は叫び続けていて、 どうすればいいか分からなくなった俺は倒れている自転車のカゴのあたりを蹴飛ばして、 「バカ女! ふざけんな!」とまた怒鳴ってから走ってその場を離

    マナーを守れ自転車乗り
    ggg123
    ggg123 2010/07/20
    この女の子、すごく怖い。
  • 子どもの日の思い出 - 傘をひらいて、空を

    これ撒いて、私のまわりに。彼女はそう言って私に小さい四角い紙包みを手渡した。私たちはターミナル駅の真上のビルディングに入った店で待ち合わせをして、軽くおしゃべりするつもりでいた。それなのに彼女は非日常的な飾りけのない黒い服を着てあらわれた。それは完璧な黒さだった。隙のない襟元、膝下数センチの裾、布張りの小さい鞄、匿名的なかたちのローヒールシューズ。 あの、こんなことしてて、いいの。席に着いてからそう訊くと彼女は眉を上げ、片手を上げてジントニックをくださいと注文する。いや、不幸があったみたいだから、みたいっていうか、そうなんだよね、だったら、私と会うのなんか、いいのに。私がそう言うと彼女は、気が滅入るから少し話してくれると助かる、と言った。死んだのは父なの。 彼女は早くに家族と連絡を絶って働きながら大学に行き、職を得た。二年前に住所を変えたとき、ちかごろは引っ越しが楽だよと言っていた。不動産

    子どもの日の思い出 - 傘をひらいて、空を
    ggg123
    ggg123 2010/07/20
    心置きなく憎めるというのは、ある時期生きる力のようなものになる。ただいつか、多分身近な人がその憎悪を受け取ることになるのではないだろうか。憎しみとは違う何かの形で。