国内製薬最大手の武田薬品工業は30日未明、長谷川閑史(やすちか)社長(67)が会長となり、後任社長含みで英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)のクリストフ・ウェバー氏(47)を迎えると発表した。日本の大手企業では異例のヘッドハントで、経営も社員の意識もグローバル化をはかる。 ウェバー氏は現在、GSKのワクチン社社長。武田は、最高執行責任者(COO)として迎え、来年6月の株主総会を経て正式に社長に起用する予定だ。 2008〜10年の間、シンガポールにあるGSKのアジア太平洋地域担当の上級副社長などを務め、現在は同社のバイオロジカルズ社の最高経営責任者(CEO)も務めている。