ジャック・ラカン Jacques Lacan (1901-1981) <年表><著作><参考文献><リンク> ラカンは愛について最も完璧に語った理論家であると思う。彼ほど精緻に、愛なるものが現実には不可能なものであることを語り尽くした人がいるでしょうか? あの有名な定式「性的関係は存在しない」という言葉は、つねに出会い損なうことを運命づけられている男と女の関係を言い表すものにほかならないのだし。もち彼は、人がそれでも愛する対象を求めずにはいられないものであることをも見事に語ってもいるのです。そこに人間の謎のすべてが凝縮されているのだから、彼が語らずにはいられないのも当然なのだけれども。 エクリの英語全訳が出ました。これでかなりラカンも読めることができるようになるはず。つうか、セミネールの翻訳も進んでいるしね。これからこそがラカンの本格的な受容期のはずだ! ラカン著作年表(フロイトの著作年表