2年前の台風で浸水し、地盤がかさ上げされた「中島ポンプ場」。今回は浸水被害を免れた=川越市寺尾で2019年11月7日、平本絢子撮影 2年前の台風被害を教訓に、早めの対策で被害を軽減できた地区がある。2017年10月の台風21号で約430戸が床上・床下浸水した埼玉県川越市の寺尾地区だ。排水設備の整備などインフラ面の改善に加え、早期避難や車の移動で被害を最小限に抑えることができた。 寺尾地区はJR川越駅の南東約3キロで、新河岸川の南側の低湿地に住宅が密集している。同地区では12日午前10時過ぎに市から避難勧告が出され、地元の寺尾自治会が災害対策本部を設置。本部を設置し…