イーグルスは『呪われた夜』(1975年)あたりからリアルタイムで聴いていたバンドだけど、CD を持っていなかったので、『ホテル・カリフォルニア』(1976年)を購入。 歴史的名盤としての評価が定着しているものの、アルバム全体を通して聴いたのは初めてかも。 とにかくハズレなし。全部名曲であり、トータル・アルバムとして作られていることがわかる。 70年代を一気に駆け抜けたバンドの絶頂期・円熟期の演奏であり、極めて優れていると同時に、その後のバンドの解体を予感させる "かなしさ" をも持ち合わせているように感じる。この点において、カーペンターズの 『ナウ・アンド・ゼン』(1973年)に共通するものがあると思う。 演奏内容は、多重録音の多用、凝ったアレンジ、豪華なストリングス等、非常に丁寧に作られている。 それだけに、やや息苦しく感じる部分もある。バンド初期の爽やかさを捨ててしまったわけだが、この
