「優秀な才能が必要だ」。デフコンに登場、ハッカーに協力を求めるキース・アレキサンダー大将=米ラスベガス、藤えりか撮影 ハッカーの世界最大の祭典デフコンが27日、米ラスベガスで開幕、米国家安全保障局(NSA)長官でサイバーコマンド司令官のキース・アレキサンダー大将が初登壇した。「君たちの助けを求めに来た。そんなに給料は出せないが楽しいぞ」。サイバー空間の国家間の攻防が激しくなる中、米軍専門部隊トップが自ら人材発掘に乗り出した。 米政府の情報部門やサイバー軍のトップがハッカーの草の根の集まりであるデフコンに出るのは初めて。アレキサンダー氏はハッカーらと同じTシャツにジーンズ姿で現れ、ネット上の攻防技術を競う競技なども見学。「みんなと一緒に数週間働けばいろんな問題が解決できる」と持ち上げ、「サイバー空間には脆弱(ぜいじゃく)な部分がとてつもなくある。安全にするツールを作り、よくわかっていない