【尾崎文康】校長が欲しい教員像を示して募集する「教員公募制」を、大阪市教委が2年後に全429小・中学校で導入する方針を固めた。校長に人事で裁量を発揮させ、学校を活性化させるのが狙い。「今後は公募を基本にした人事異動に転換する」と目標を掲げ、来春の異動でまず100校を対象に始める。 大規模な指定市が教員公募制を全面導入するのは異例。近く教職員組合との交渉に入り、合意をめざす。 初年度は「英語教育」「習熟度別授業」などで特色のある学校など計100校(小56、中42、小中一貫2)が対象。例年、1校当たり2、3人が異動するが、教員公募枠は各校1人とする。応募できる教員は同じ学校で7年以上勤めた人のみに限定する見込み。 構想では、年末に市教委が公募制の実施校を公表。各校長が、学校の特色や教員の得意分野など求める人材像を示し、翌年1月まで応募を受け付け、2月ごろに選考。合格した教員を4月1日付で