京都市伏見区桃山町因幡の「京都アニメーション」第1スタジオで18日に起きた放火殺人事件で、3階から屋上につながる階段に死者が集中するなど、建物内の犠牲者の位置関係が明らかになってきた。消防関係者は、従業員らが急速に上昇する炎と黒煙から逃れるために屋上に上がろうとして階段に殺到し、力尽きた可能性があるとみている。 京都市消防局によると、火事が発生した18日、消防隊員が屋上から従業員を探していた際、3階に下りるための扉に気付いた。隊員が急いで扉を開けると、鍵は掛かっておらず、幅約1・2メートルの階段で、犠牲になった33人(18日時点)のうち19人が折り重なるように倒れているのを発見したという。 2階で死亡した11人はフロア中央で点在して倒れていた。1階は中央に1人と音声収録室付近に1人、2階から3階に上がる階段でも1人が亡くなっていた。 また、19日に新たに死亡した1人は1階中央付近に倒れてい