9月25日、徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜のひ孫にあたる徳川慶朝氏が亡くなった。慶朝氏は茨城で「徳川将軍珈琲」なるコーヒー豆の開発と販売に取り組んでいた。実は徳川慶喜も大のコーヒー好き。曽祖父とひ孫がコーヒーでつながることになった裏話をひもとく。 幕末の味を再現した「徳川将軍珈琲」 今年は江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜による「大政奉還」150年にあたる。9月25日、慶喜の直系のひ孫・徳川慶朝(よしとも)氏が他界した。訃報を伝える各社の記事にあったのが、「茨城県のコーヒー会社と提携して『徳川将軍珈琲』を販売した」というくだりだ。故人のご冥福をお祈りしつつ、将軍珈琲の開発秘話や慶喜との共通点を紹介したい。