『水戸黄門』が、現在放送中の第43部で終了するということが、先日発表された。 思えば、昔はたくさんあったテレビの時代劇ドラマ。 近年は、もう時代劇に需要がなくなってしまったのか。ある映画関係者は言う。 「テレビの時代劇は確かになくなっていますが、映画ではいま、時代劇の勢いがかなりありますよ。東宝がアニメの実写化や戦隊モノなどに力を入れているのに対し、東映は40~50代をターゲットとして、確実に数字がとれる時代劇に力を入れています。近年は『武士の家計簿』が大ヒットしたほか、『最後の忠臣蔵』『十三人の刺客』『小川の辺』などもあり、今後公開予定の作品も多数あります」 映画の場合は、お金をかけられるという面はあるだろうが、それだけの違いなのだろうか。『水戸黄門』に携わってきたスタッフは言う。 「『水戸黄門』の場合、現代劇のホームドラマを見る若い層を取り込むべく、キャストの若返りで“テコ入れ”しまし