不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 宮本常一さんの本はこれまで読んだ『忘れられた日本人』も『日本文化の形成/宮本常一』もおもしろかったんですが、これがまた、住まいのかたちから日本人のかつての暮らしや社会がわかって、非常におもしろく感じます。 日本人の暮らしというと畳の生活を思い浮かべたりしますが、実は明治の初め頃までは土間にもみ殻や藁を敷き、その上にむしろを敷いて暮らしていた家が多かったとか、主人は納戸に寝ていて、窓のない納戸は寝床も敷いたままの万年床だったとか。意外と僕らがイメージしている日本人の昔の生活というのは、根拠のない想像であることがわかります。 大きな土間をもつ大きな家ほかにおもしろなと感じたのは、大きな民家についての話です。 東日本や能登半島には非常に大きな家が多かったそうです。どのくらい大きい