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  • マリファナを語るべきは国家か州か。過渡期に終止符を打とうとするドナルド・トランプ時代

    マリファナ業界が形成され、ピーター・ティールをはじめとするIT長者たちが投資をしている、大麻アプリが登場している、大麻メーカーがナスダックに市場に株式上場した・・・アメリカの「マリファナ・バブル」の様相が日で少しずつ報道されるようになってきた。が、これまでタブー視され、あまり多くが語られなかったことから、今、「なぜ急に?」と驚いている向きも多いだろう。そこで、簡単に歴史的な経緯を振り返っておきたい。 国と州の狭間に生じた、認識と対応のズレそもそもアメリカでは1930年代に、連邦政府の手によって違法物質指定されて以来、マリファナは厳しく取り締まられてきたが、1973年にオレゴン州が少量のマリファナの所持や吸引を軽犯罪扱いにして、逮捕のかわりに罰金を徴収する「非犯罪化」に踏み切り、これに続く州が出てきたことで、連邦法と州のズレが生じるようになった。 特に1996年にカリフォルニア州が、州とし

    マリファナを語るべきは国家か州か。過渡期に終止符を打とうとするドナルド・トランプ時代
  • なぜ「大麻」をメディアは報道できるのか?世界最初の大麻ジャーナリストが語る、日本とアメリカの違い

    今、「マリファナ」とジャーナリズムの関係は日と世界とで大きく変わろうとしている 日では、ラッパーのUZIやD.O.などの大麻取締法違反の疑いによる逮捕のニュースは、報道メディアはもとより音楽メディアやカルチャーメディアまでが報じるまでに至ったが、このタブーに対して切り込んでいく日のメディアやジャーナリストは現在も多くはない。 一方、今年カリフォルニア州のマリファナ合法化を迎えたアメリカでは、メディア業界のマリファナ報道が大きく変わりつつある。これまで違法と認知され、バイアスに縛られてきたマリファナが法で認めら、消費されるという歴史的出来事の影には、社会に正確な情報を伝え意見してきたメディアやジャーナリストたちの地に足の着いた報道のパワーが、一般人の価値観の変化に影響したことは大きく、その点では日のメディア業界とは大きな違いがあることが分かる。つまりは、この動きは、先入観を捨てて新し

    なぜ「大麻」をメディアは報道できるのか?世界最初の大麻ジャーナリストが語る、日本とアメリカの違い
  • 大麻は麻薬犯罪の防波堤になるか? ドキュメンタリー『420の伝説』から、アメリカ社会の根底にあるバイアスがみえてくる | FUZE

    MAIL MAGAZINE下記からメールアドレスを登録すると、FUZEが配信する最新情報が載ったメールマガジンを受け取ることができます。 利用規約、プライバシーポリシーに同意します。 登録する Netflixで配信されている大麻合法化に関するドキュメンタリー映画、『420の伝説』の序盤には、こんな描写がある。 米国カリフォルニア州フンボルト近郊。大麻でハイになったと思われる男が、運び屋のバタフライ・ジョーンズと呼ばれるドレッドヘアの男にビニール袋につめた大麻を渡す。それを、バタフライ・ジョーンズはプラスチックケースに押し込む。ケースの中は大麻袋でいっぱいだ。その後、彼はひと休みと言わんばかりにボングをくわえ、ボコボコと音を立てながら白い煙を吸い込む。 カリフォルニアでは1996年に住民投票で医療大麻が合法化され、2016年11月には嗜好目的の大麻も合法化された。2018年1月から、免許を持

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  • マーケットに拓かれた大麻ビジネス。テクノロジーとの掛け合わせから、新たな産業の形成へ

    ラスベガスで毎年開催される世界最大規模の家電見市、CES(Consumer Electronics Show)。インテルやサムスンといった大手家電メーカーから、 小中規模のテック・スタートアップまで、あらゆる種類の家電メーカーがその年の最新プロダクトやプロトタイプを発表する「テック業界のお祭り」のような大イベントだ。 そんななか、今後のマーケットを象徴するかのようにスマートホーム部門で出展していたのがVapium Medicalだった。Vapium Medicalは、医療用大麻を吸引するための、俗にベイプと呼ばれる加熱式の吸引ガジェットを目下開発中のスタートアップだ。このベイプは、吸引量を測ったり、アプリで回復状況をトラッキングすることができるスマートデバイス仕様となっていることが、CESで明らかになった。 Video: Vapium Medical/YouTubeソニーやAmazon

    マーケットに拓かれた大麻ビジネス。テクノロジーとの掛け合わせから、新たな産業の形成へ
  • 合法大麻でアメリカがえらいことになっている。新世界を示す9つの証拠

    大麻学部、大麻ツアー、大麻投資。 人気ドラマ「グレイズ・アナトミー」でも患者にもらった大麻クッキーで全医師がハイになる場面があったり、アメリカでは大麻がもはや当たり前に語られています! 全米30州と首都で医療用または娯楽用の大麻が合法化され、カナダはウルグアイに続いて10月から完全合法化の国になるようですし、海外ではいま大変な勢いで大麻のメインストリーム化が進んでいます。 違法、違法と言っている間に技術も頭も手も世界についていけなくなっていた、な~んてことになるとナーセリー技術が神の日にとってはかなりの損失ですので、ちょっと日では考えられない現象を中心に今の米国の空気を伝えてみたいと思います。 1.首都DCに広まる大麻の香りまずワシントンDC。ここは市民の7割近くが賛成票を投じて大麻が合法化されました。 以来、街中では昼っぱらからマリファナの甘い香りがどこからともなく漂ってくるようにな

    合法大麻でアメリカがえらいことになっている。新世界を示す9つの証拠
  • CNN、コーチェラで見た、合法大麻のパラダイムシフトはなぜ起きたのか? FUZE特集 7/27(金)19時より開始

    MAIL MAGAZINE下記からメールアドレスを登録すると、FUZEが配信する最新情報が載ったメールマガジンを受け取ることができます。 利用規約、プライバシーポリシーに同意します。 登録する 今回、FUZEの特集企画で取り上げるアメリカの合法大麻事情は日に伝わってくる様子よりも違っていた。 2017年の大晦日、CNNはニューヨークの喧騒極まるカウントダウンイベントの最中、看板キャスターのアンダーソン・クーパーとジャーナリストのランディ・ケイはコロラド州デンバーを中継で結び、笑い声と興奮に満ちたマリファナ・パーティーからの生放送を全米に流した。 2018年1月、娯楽用マリファナが合法化したカリフォルニア州で毎年開催する音楽フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」のオーガナイザーたちは、会場でのマリファナのいかなる使用を禁止するといち早く表明を示した。 昨今、アメリカの「マリファナ・バ

    CNN、コーチェラで見た、合法大麻のパラダイムシフトはなぜ起きたのか? FUZE特集 7/27(金)19時より開始
  • 野村訓市が語る、盟友ウェス・アンダーソン監督の新作『犬ヶ島』制作秘話

    MAIL MAGAZINE下記からメールアドレスを登録すると、FUZEが配信する最新情報が載ったメールマガジンを受け取ることができます。 利用規約、プライバシーポリシーに同意します。 登録する 独特の世界観や審美眼でファンを魅了し続けるウェス・アンダーソンの新作『犬ヶ島』が、5月25日(金)より全国で公開される。前作『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)でアカデミー賞9部門にノミネートされた監督による待望の新作は、『ファンタスティックMr. FOX』(2009)以来となるストップモーションアニメーション(=静止した物体をコマ撮りして制作するアニメーション)。舞台は近未来の日で、日をこよなく愛する監督が黒澤明や宮崎駿の作品などから得たインスピレーションが随所に詰め込まれている。 公開を数週間後に控えた5月某日、FUZEは作で原案とキャスティングディレクターを務めた、監督の長年の友

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  • ”イケメン”になったアジア人俳優は何と戦っているのか?:"代表"なくして視聴なし 前編

    美容師、パイロット、検事...。かつてキムタクがドラマで演じたキャラクターの職業が、「なりたい職業ランキング」に必ずランクインしていたのを覚えているだろうか。それまで注目を集めなかった職業であればなおさら、人気ドラマに取りあげられるだけで何百万人という視聴者が抱いていた偏見を変えてしまう。たとえば「検事」という職業が全国的に「イケメン」というイメージと結びつくとは、ドラマ『HERO』放送前の検事たちはまったく想像もしていなかっただろう。 ドラマが描く仕事内容に不満を持った検事・美容師・パイロットはいたかもしれない。だが、それを除けば自分たちの職業が題材になることを喜んだのではないだろうか。自分に直接のメリットがなくても、テレビに登場することで自分の職業が社会から価値を認められている、という感覚を得られるからだ。 これは職業だけに限らない。身体的な特徴や性別、年齢、出自、性的指向、疾患、障が

    ”イケメン”になったアジア人俳優は何と戦っているのか?:"代表"なくして視聴なし 前編
  • もう誰も見過ごせない! FUZEが選ぶ「進化し続ける2010年代の必須ドラマ:ベスト20」10-1位

    シンギュラリティの脅威とは何?それを議論したいなら、『ウェストワールド』を見ればいい。HBOが配信したマイケル・クライトン原作のSFスリラーは、2010年代を代表するSF作品として圧倒的な賞賛を集めた。だが、その質は複雑でわかりづらい。作は、生と死、仮想と現実、正義と悪の真理に目覚めるバーチャル世界『ウェストワールド』で働くロボット奴隷の主人公と、哲学的な創造者や暴力的な訪問者である人間が繰り広げる世界観を描いたSFスリラー+ウェスタン仕立てのストーリーは、楽観的なテクノロジー進化論とイノベーション至上主義、人間の二元論の暗い未来を見事に描いている。 この作品を見ることは、テクノロジーの背後に漂うコンテクストを知ることを意味する。それは「常識」が徐々に崩れていく現実社会であり、テクノロジーによって可視化されてきた人間の潜在意識でもあることを、この作品は我々に問いかけている。テクノロジー

    もう誰も見過ごせない! FUZEが選ぶ「進化し続ける2010年代の必須ドラマ:ベスト20」10-1位
  • もう誰も見過ごせない! FUZEが選ぶ「進化し続ける2010年代の必須ドラマ:ベスト20」20-11位

    17 #海外ドラマは嘘をつかないもう誰も見過ごせない! FUZEが選ぶ「進化し続ける2010年代の必須ドラマ:ベスト20」20-11位DIGITAL CULTURE NetflixAmazonプライムビデオなどの映像配信サービスの隆盛によって、2010年代半ば以降、海外ドラマは大きな飛躍を遂げている。新たなアーキテクチャーの登場は新たな表現を生み、潤沢な資と優れた作家たちの流入は必然的に作品の質と量を押し上げた。日にはその状況はほとんど伝わってきていないが、こんなにエキサイティングな状況を見逃してしまうのはあまりにもったいない——それが特集の根底に流れるアイデアである。 だが、海外ドラマに明るくない人たちにとっては、「何から観始めていいかわからない」というのが正直なところだろう。実際、今観ておきたい作品は山のようにあり、現在もなお生まれ続けている状況なのだから。 そこでFUZEでは

    もう誰も見過ごせない! FUZEが選ぶ「進化し続ける2010年代の必須ドラマ:ベスト20」20-11位
  • 「ドラマ」が社会現象になる世界、ならない日本。FUZE 3月特集は「海外ドラマ」

    なぜ今、世界で「海外ドラマ」が支持されているのだろうか? そもそも世界的に「ドラマ」が改めて意識されるようになったのは、NetflixAmazon Prime、Huluの影響が大きい。寝る時間を惜しむ“ビンジウォッチング”カルチャーが広がったことで、ドラマというコンテンツに注目が集まりだした。しかし、それは表面的な変化であって、2010年代のドラマに対してエンタメ業界を超えて、社会やポップカルチャーまでをここまで進化させるほどの期待を抱いた人はそんなに多くなかったはずだ。 SNSで拡張された2010年代において、海外ドラマは、映画音楽と並ぶポップカルチャーの中で最重要なエンタメコンテンツのひとつとなった。ドラマ特有の「尺」とクリエイティビティは、熱狂的なファンダムからメディアの批評や予想、“ミーム”によるお祭り騒ぎまで、あらゆる角度から人々を殺到させている。 いっぽう日は、2010年

    「ドラマ」が社会現象になる世界、ならない日本。FUZE 3月特集は「海外ドラマ」
  • Zeebra、自身の血肉を形づくる90'sヒップホップシーンを語る

    MAIL MAGAZINE下記からメールアドレスを登録すると、FUZEが配信する最新情報が載ったメールマガジンを受け取ることができます。 利用規約、プライバシーポリシーに同意します。 登録する 1995年にラップ・ユニット、キングギドラとしてアルバム『空からの力』でデビューし、その後も「THE RHYME ANIMAL」や「BASED ON A TRUE STORY」など力強いソロ・アルバムを発表してきたZeebra。自身の音楽活動のみならず、最近ではクラブとクラブカルチャーを守る会の会長としての活動や、「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」、そしてテレビ番組「フリースタイル・ダンジョン」などでも活躍し、90年代から現在に至るまで、常にアクティヴィストとしてヒップホップ・シーンの拡大に務めてきた人物だ。稿では、渋谷や六木のストリートを中心に90年代のヒップホップ・シーンを体感し、

    Zeebra、自身の血肉を形づくる90'sヒップホップシーンを語る
  • 「90年代」からの解放。 FUZE次回特集「90年代オルタナの生と死」公開中

    MAIL MAGAZINE下記からメールアドレスを登録すると、FUZEが配信する最新情報が載ったメールマガジンを受け取ることができます。 利用規約、プライバシーポリシーに同意します。 登録する FUZEでは、11月30日(木)より「90年代 オルタナティブの始まりと終わり」と題した特集を公開中だ。 国内で「90年代ブーム」が叫ばれて久しい。音楽や映像、ファッション、ストリートカルチャーの世界では、「90年代」的要素をサンプリングしリミックスする感覚はこれまでも行なわれてきたわけだが、レトロ回帰やアナログ主義といった流れとともに「90年代」がいかに斬新か、そしてそれが未来であるかのようにメインストリームメディアによっていち早く一般化されつつある。 振り返ると90年代は日にカルチャーの輸入と融合が最も進んだ最後の世代であった。語弊のないように云えば、海外のカルチャーに触れる機会の多様性と情報

    「90年代」からの解放。 FUZE次回特集「90年代オルタナの生と死」公開中
  • いかにKiLLaは、「渋谷」や日本語ヒップホップと向き合うか? 更新された新たな「渋谷の姿勢」

    「東京生まれヒップホップ育ち」。 今やヒップホップのカルチャーに馴染みのない人にとっても広く知れ渡ったパンチラインであり、名フレーズ。このリリックが指す通り、東京しいては渋谷という街には、日のヒップホップ黎明期からそのカルチャーと蜜月な関係性があった。 かつては渋谷・宇田川と聞けばクラブミュージックの情報発信エリアとして多くのレコード店やB-BOY御用達のセレクトショップがひしめき、耳の肥えたクラバーたちが夜な夜な集まるクラブも多く存在した。しかし現在ではその姿も時代とともに変容し、全盛期ほどの盛り上がりを感じられないのが現状だ。 そんな時代にあって、SNSやストリーミング音楽の普及が大きなきっかけとなり、新たな広がりを見せつつある国内ヒップホップの可能性。その新世代のキーマンとして期待されるのが、20代のラップグループkiLLaだ。街並み同様に新たな時代を寛容に受け入れていく渋谷という

    いかにKiLLaは、「渋谷」や日本語ヒップホップと向き合うか? 更新された新たな「渋谷の姿勢」
  • 音楽都市シブヤ、50年の歴史と変遷~『渋谷音楽図鑑』著者、牧村憲一と渋谷の街を歩きながら確かめる、都市の生成変化

    15 #未来世紀シブヤ2017音楽都市シブヤ、50年の歴史と変遷~『渋谷音楽図鑑』著者、牧村憲一と渋谷の街を歩きながら確かめる、都市の生成変化ARTS & SCIENCE 終戦から半世紀以上。渋谷という街こそが欧米の音楽文化を貪欲に取り込みつつ、日固有の都市型音楽を生み出し続けてきた震源地だった―― 加藤和彦、大瀧詠一、シュガー・ベイブの山下達郎や大貫妙子、フリッパーズ・ギターなどと仕事をしてきた音楽プロデューサー、牧村憲一が今年初めて上梓した著作『渋谷音楽図鑑』における主張のひとつを乱暴にレジュメするなら、そういうことになるかもしれない。 そこでは、70年代におけるはっぴいえんど周辺のロック・カルチャーや、 90年代における渋谷系など、 50年以上にも渡る「都市型音楽」の歴史と背景がその当事者である牧村憲一の視点から活き活きと綴られている。 では、何故、渋谷だったのか。彼の著作『渋谷音

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  • 渋谷で観たい名作映画3選 by 有田浩介(サニーフィルム 代表)

    渋谷という街がその姿を常に変化させていくなかで、この街とミニシアター文化の関係も少しずつ形を変えてきた。あらためて口にすることはなくても、考えてみると渋谷はミニシアターの街だ。上映中の映画を探せば、無意識のうちに渋谷の片隅にある小さな映画館たちにたどり着くことは少なくない。久しぶりに足を運んでみると、そこにはもう別の建物があったりして、もの寂しい気持ちにもなる。だが、今も数々のミニシアターがひっそりとしかし確かに存在し、カルチャーの源泉となって息づいている。 もしもあなたがその作品を観たことがあっても、渋谷という不思議な街に人工的な郷愁を馳せながら再生ボタンを押せば、いつもと一味違ったテクストを感じられるかもしれない。 オススメ記事: 追憶、渋谷ミニシアター文化が指し示す現在地|SCQIC - FUZE *** Video: YouTube ムービー/YouTubeINTO THE ABY

    渋谷で観たい名作映画3選 by 有田浩介(サニーフィルム 代表)
  • 渋谷で観たい名作映画3選 by 石井雅之(アップリンク渋谷)

    渋谷という街がその姿を常に変化させていくなかで、この街とミニシアター文化の関係も少しずつ形を変えてきた。あらためて口にすることはなくても、考えてみると渋谷はミニシアターの街だ。上映中の映画を探せば、無意識のうちに渋谷の片隅にある小さな映画館たちにたどり着くことは少なくない。久しぶりに足を運んでみると、そこにはもう別の建物があったりして、もの寂しい気持ちにもなる。だが、今も数々のミニシアターがひっそりとしかし確かに存在し、カルチャーの源泉となって息づいている。 もしもあなたがその作品を観たことがあっても、渋谷という不思議な街に人工的な郷愁を馳せながら再生ボタンを押せば、いつもと一味違ったテクストを感じられるかもしれない。 オススメ記事: 追憶、渋谷ミニシアター文化が指し示す現在地|SCQIC - FUZE *** Video: Movieclips Trailer Vault/YouTube

    渋谷で観たい名作映画3選 by 石井雅之(アップリンク渋谷)
  • 渋谷で観たい名作映画3選 by 山下宏洋(シアター・イメージフォーラム)

    渋谷という街がその姿を常に変化させていくなかで、この街とミニシアター文化の関係も少しずつ形を変えてきた。あらためて口にすることはなくても、考えてみると渋谷はミニシアターの街だ。上映中の映画を探せば、無意識のうちに渋谷の片隅にある小さな映画館たちにたどり着くことは少なくない。久しぶりに足を運んでみると、そこにはもう別の建物があったりして、もの寂しい気持ちにもなる。だが、今も数々のミニシアターがひっそりとしかし確かに存在し、カルチャーの源泉となって息づいている。 もしもあなたがその作品を観たことがあっても、渋谷という不思議な街に人工的な郷愁を馳せながら再生ボタンを押せば、いつもと一味違ったテクストを感じられるかもしれない。 オススメ記事: 追憶、渋谷ミニシアター文化が指し示す現在地|SCQIC - FUZE *** Video: YouTube ムービー/YouTube 日春歌考 大島渚(1

    渋谷で観たい名作映画3選 by 山下宏洋(シアター・イメージフォーラム)
  • 「2010年代オルタナティブ渋谷」の震源地~ヴィンテージ・ショップ「BOY」は何故、新たなカルチャーの拠点となったのか?

    9 #未来世紀シブヤ2017「2010年代オルタナティブ渋谷」の震源地~ヴィンテージ・ショップ「BOY」は何故、新たなカルチャーの拠点となったのか?ARTS & SCIENCE ヴィンテージ・ショップ「BOY」は、なぜ渋谷の新たなカルチャーの拠点となったのか? そう言われても、そもそも店の名前すら知らない人のほうがまだ多いかもしれない。渋谷は宇田川町、東急ハンズの真向かいにある「ノア渋谷ビル」というマンションの一室。3Fの扉をあけるとその店はある。扉を開けると、古着とCDとと奇妙なオブジェたちが出迎えてくれる。壁にはフライヤーや雑誌の切り抜きやライブハウスのゲストパスなどが貼られて渾然一体としたムードを醸し出している。雑然としているが、不思議と居心地がいい。レジ前には一押しのバンドのCDが置かれている。 オーナーは、TOMMY(トミー)の愛称で親しまれる奥冨直人。「fashion & m

    「2010年代オルタナティブ渋谷」の震源地~ヴィンテージ・ショップ「BOY」は何故、新たなカルチャーの拠点となったのか?
  • 間借り人たちのプレイグラウンド、永遠に完成しない街シブヤ ~鼎談:tomad(Maltine Records)with 齋藤恵汰(渋家)、名取達利(WWW)

    8 #未来世紀シブヤ2017間借り人たちのプレイグラウンド、永遠に完成しない街シブヤ ~鼎談:tomad(Maltine Records)with 齋藤恵汰(渋家)、名取達利(WWW)ARTS & SCIENCE インターネット・レーベル〈Maltine Records〉を主宰するtomadは、ネットという特定の場所に根差さない、もしくは、ネット環境さえあればどんな場所でも活用できるシステムを生かした活動を続けてきた。いっぽうで、tomadは渋家(シブハウス)という、渋谷のとあるシェアハウスに長らく関わってきた。彼のTwilogで「渋谷」と検索すると、同地を地元のように感じているとも、一歩引いた目線で観察しているとも読めるツイートがいくつも出てくる。「渋谷駅 もはや生き物みたいに日々変わる」「渋谷は昼からよくわからない奴多くて落ち着くな」「渋谷駅のビル群の進捗がよすぎて人生について考えがち

    間借り人たちのプレイグラウンド、永遠に完成しない街シブヤ ~鼎談:tomad(Maltine Records)with 齋藤恵汰(渋家)、名取達利(WWW)