英「フィナンシャル・タイムズ」の人気コラムニストが、58歳を迎える歳に“転職”して、低所得層の子供が多く通う学校で数学の教師として働くことにしたという。なぜ、彼女は高い給与も「英国名門紙のコラムニスト」というポジションも捨てることにしたのか。 カネも名声も柔軟な働きかたも、50代になったら捨ててしまおう いまから1年後、私は「フィナンシャル・タイムズ(以下FT)」のデスクで、会社人生のバカバカしさをあげつらう嘲笑的なコラムを書いてはいないだろう。 なぜなら、私は10代の生徒が集まる学校の教室で、三角関数の基本を教えているはずだから──。 この普通でないキャリア・チェンジについては、いろいろな意見をもらった。「もう手遅れの年齢じゃないか」と言う人もいる。新たなスタートを切るとき、私は58歳になるからだ。あるいは、退職を公(おおやけ)にするのが早すぎると言う人もいる。実際、私が辞めるのは201

