日本銀行が導入したマイナス金利の影響が広がっている。 5日の長期金利は0・020%まで低下して過去最低を更新し、大手銀行は相次いで預金金利の引き下げを決めた。国債などで運用する投資信託「MMF(マネー・マネジメント・ファンド)」を扱う国内の資産運用会社全11社が、新規募集の停止を決めるなど、影響は個人の資産運用にも広がっている。 5日の東京債券市場で、長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の利回りは、年0・020%まで下がり、3日につけた過去最低の水準(年0・045%)を更新した。マイナス金利の導入前の1月28日は年0・220%だったが、その後は急ピッチで低下している。 国債利回りの低下を受け、メガバンク3行は預金金利の引き下げを決めた。