前回、フジテレビの「テレコアプリ」と日テレの「wiz tv」を紹介した。この2つは、いずれもテレビ局発のセカンドスクリーンアプリという意味で、よく似た位置付けだと感じている人が多いかもしれない。しかし、この2つは根本的に方向性が異なる。 製作するテレビ局側の立場でみたとき、両者にはどんな違いがあるのか。そこが分かるとアプリの本質が見えてくる。また今後、各局から別の提案が出てくるかもしれないが、テレビ番組とスマートフォン/タブレットを連動させるサービスは、次の2つのうち、いずれかの分類に分けられるものになると思う。 そんなことを考えながら、両アプリの位置づけを見直すと、これから先のことも少し見えてくると思う。 顧客との接し方が大きく違う2つのアプリ まず、両アプリはまったくオーディエンスの質が異なる。 テレコアプリのオーディエンスは、一般的なテレビ視聴者の一部だ。テレビ視聴者に対して、プラス