先日、あるアルゼンチンの作家が1960年にブラジル北東部の港町、レシフェに行って、男とヤリまくった回想録を読みました。 当時のレシフェは、ゲイバーやゲイサウナはなかったのですが、街中でいくらでも相手がみつかり、著者が街を歩くと、著者とセックスすることを望む黒人や黒人と白人の混血であるムラートの若者があとをゾロゾロついてきたといいます。 著者が特別、若いイケメンだったわけではありません。それどころか老人だったのですが、外国人で、白人で、金を持っているようにみえたからモテたのではないかと、著者は語っています。 これらの若者は、いわゆる同性愛者ではありません。 フランスの哲学者、ミシェル・フーコーによると、ホモセクシュアル(同性愛者)という言葉は、1890年頃、ヨーロッパのある医学者が医学雑誌ではじめて使った言葉だそうです。 なぜ医学雑誌で使われたかというと、当時は同性愛は病気の一種だとみられて