バイオダイレクトメールに掲載した生化夜話のバックナンバーをご覧いただけます。 生化夜話について 2005年5月から2008年3月まで連載していた細胞夜話は「細胞を扱う研究者が飲み会で話す余談のネタを提供する」をコンセプトとしていました。その後を継ぐ形で始まる本連載「生化夜話」も、同様に「研究者が飲み会で話せる生化学関係のネタを提供する」ことをコンセプトとしています。忙しい研究生活の合間の息抜きとして、お付合いいただければ幸甚です。 バックナンバー タイトル 掲載時期
バイオダイレクトメールに掲載した生化夜話のバックナンバーをご覧いただけます。 生化夜話について 2005年5月から2008年3月まで連載していた細胞夜話は「細胞を扱う研究者が飲み会で話す余談のネタを提供する」をコンセプトとしていました。その後を継ぐ形で始まる本連載「生化夜話」も、同様に「研究者が飲み会で話せる生化学関係のネタを提供する」ことをコンセプトとしています。忙しい研究生活の合間の息抜きとして、お付合いいただければ幸甚です。 バックナンバー タイトル 掲載時期
6月27 抗体医薬の台頭 さとうです。ようやくネットが開通したと思ったら、今度はメインマシンの電源が入らなくなりました(--;。というわけで絵なしの記事となりますが、お許しを。 現在「Medical Bio」誌の記事で、抗体医薬の話を書いております。もちろん合成出身の筆者にとって専門から外れる話ですので、いろいろ調べ物をしながら書いております。 抗体を含め、タンパク製剤などのいわゆるバイオ医薬の進出ぶりはめざましい限りで、2007年の世界医薬品売上ランキングではすでに上位30品目中10品目を占めるまでになっています(製品名が水色になっているもの)。しかもリウマチ治療薬ヒュミラは前年比50%増、乳がん治療薬アバスチンは41%増といったように大きく売り上げを伸ばしている医薬も多く、今後さらに多くのバイオ医薬が上位へ進出してきそうです。 実際、今まで有効な治療手段がほとんどなかったリウマチなどの
歯周病の病原菌が作り出す酪酸が、潜伏しているエイズウイルス(HIV)を活性化させエイズを発症させる恐れのあることを、日本大学の落合邦康教授=口腔(こうくう)細菌学=らが突き止めた。米国の医学系専門誌に3月に掲載されるという。【斎藤広子】 白血球の中の免疫細胞に潜伏しているHIVは、酵素の一種「ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)」によって増殖を抑えられている。HDACの働きが妨げられると、ウイルスが活性化し、発症につながることがわかってきた。 一方、歯周病菌は増殖の過程で酪酸を大量に作り出す。歯周病患者の歯と歯肉の間の溝からは、健康な人の約20~30倍の酪酸が検出される。落合教授と名古屋市立大学の岡本尚教授(細胞分子生物学)らは、酪酸がHDACの働きを妨げることに注目。HIVが潜伏している免疫細胞に、酪酸を含んだ歯周病菌の培養液を加えたところ、ウイルスが急激に増殖することを実験で確認し
1月6 アセトニトリル・クライシス カテゴリ:有機化学雑記 みなさま明けましておめでとうございます。11年目を迎えました有機化学美術館を、本年もどうぞよろしく。 さて初っぱなから明るくない話題+若干大げさな題名で恐縮ですが、先日メルマガの方でもちょっと書きました通り、現在重要な溶媒であるアセトニトリルの供給が止まり、在庫なども底をつきつつあるようです。 (アセトニトリル) アセトニトリルは図の通り、わずか6原子から成る非常にシンプルな化合物ですが、融点・沸点が手頃で(それぞれ-45度・82度)、溶解力も強いので溶媒として重要です。DMFやDMSOと並んで、非プロトン性極性溶媒の代表的存在といっていいでしょう。 (N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)) アセトニトリルの供給不足は、現在世界を襲う大不況が主原因のようです。筆者も知らなかったのですが、アセトニ
それ、考え直したほうがいいですよ。『Wired』によると、リサーチの結果、コップ半分のコーヒーを少しずつ飲んだり、お茶を少しずつ飲む、という風にカフェインを少しずつ飲んだほうが、頭を働かせ、イライラを落ち着ける効果があることが分かっているそうです。 実験によると、定期的に少量ずつ飲んだほうが、頭がクリアになり心が落ち着いたとのこと。どちらも精神能力を高めますね。さらに、角砂糖を一個入れるか、炭水化物の豊富なお菓子を一緒に食べると認識力アップに効果的。ブドウ糖とカフェインを一緒に摂取すると、それぞれ別に摂取する場合に比べて認識力がアップするみたいです。 『Wired』には他にも記憶力、気分の浮き沈みのコントロールなどの方法が書いてあるので、参考にどうぞ。 Caffeinate With Care: Small Shots Do a Brain Better Than Big Blasts [
8月12 セルロースから直接バイオ燃料を合成 カテゴリ:有機化学 以前、「バイオエタノールの明日」というエントリで、セルロースからのバイオエタノール合成について述べたことがあります。豊富にあるセルロースを分解して糖を作り、これを醗酵させてエタノール燃料を得るというものでした。しかしセルロースは丈夫で反応を受け付けにくく、糖化のコストが高いために実用化には結びついていないのが現状です。 が、最近Angewandte Chemie誌のオンライン版に、セルロースから直接バイオ燃料を得るという反応が掲載されました(doi:10.1002/anie.200801594)。報告者はカリフォルニア大学デービス校のM. Mascalらです。 彼らは5重量%の塩化リチウムを濃塩酸に溶かした液にセルロースを加え、18時間加熱還流するという実験を行いました。この簡単な条件でセルロースはほぼ完全に分解され、71%
あなたのその臭い、私のせいなんですか というエントリに書かれていたことですが、人の体臭をどう感じるかというのは、受け手側の遺伝子の影響なんだそうです。 たとえば、私が「この人汗臭いなー」と思ったとしても、他の遺伝子を持つ人には「この人バニラのような臭い....
2007-05-22 ■ EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より 2007-05-22 ある種のビタミンサプリメントは肺ガンを予防しない CAM Some vitamin supplements don't protect against lung cancer 21-May-2007 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-05/ats-svs051407.php 米国胸部学会2007年国際会議で発表された疫学研究。 ビタミンとライフスタイルVITamins And Lifestyle (VITAL)… 2007-05-22 女性化して消滅する Feminized to Extinction 21 May 2007 http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/conte
アテネ国立工科大学の化学工学研究者によって、昨年3月に発表された論文"Analysis of expired air of fasting male monks at Mount Athos"の抜粋。 「我々は、地震の際、瓦礫に閉じこめられた人々を早期に発見する目的のため、呼気を化学的分析することを検討した。被害者たちと同様の医学的状態にある類似モデルとして、我々は断食中の修道僧を採用した。 断食中(開始後63時間)の男性修道僧から得られた呼気を、熱分解/ガスクロマトグラフィー/質量分析法にかけることで、150種類以上の揮発性有機物が検出され、そのうち43種類は検出頻度が常に高かった。もっとも頻度の高い検出物はアセトンで、肺胞内濃度に相関していた。他の物質はフェノール、リモネン、2-ペンタノン、イソプレン、アセトアルデヒドなどであった。 定量的分析によれば、断食修道僧の呼気中アセトンは、一
2007-01-30 ■ EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より 2007-01-30 ACSウィークリー 2007年1月24日 論文 ACS News Service Weekly PressPac -- January 24, 2007 29-Jan-2007 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-01/acs-ans012307.php 米国の食品中のフラボノイド含量 Most Comprehensive-Ever Survey of Flavonoids in U. S. Foods http://pubs.acs.or… 2007-01-30 毒を食らうヘビ 論文 Snakes that snack on poison 29 January 2007 http://www.nature.c
賃貸暮らしのわが家の地震対策【揺れから命を守る編】 以前のブログでも記載した、防災の優先順位に基づいて対策を進めています。まだ手をつけられていない部分もありますが、ある程度まとまってきたのでざっくりとご紹介していきます。 優先順位別に改善していっているため、今回は主に地震の揺れ対策がメインになります。…
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く