べてるの家 べてるの家を ご存じですか? わりと有名ですね。 本であれば、つぎの2冊をおすすめします。 『べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章』医学書院 『べてるの家の「当事者研究」』医学書院 さて。きょうは『安心して絶望できる人生』生活人新書の一部を紹介します。「弱さの情報公開」という視点です。 …「問題」を起こさないことよりも、相談する力を身につけることと、浦河[うらかわ]流のいい方をすると「弱さの情報公開」が、地域の中で生き抜く大切な条件となるのです。 世は「個人情報保護」の時代です。しかし、個人の持つ情報の中で秘匿[ひとく]すべき情報はごく一部で、ほとんどが地域で暮らす一人の市民の有用な生活体験として共有すべき大切な情報なのです。ですから、早くから浦河ではそこに着目して、「弱さの情報公開――困った体験、失敗の体験、苦労の体験の公開」を提唱してきました。 「弱