香港の民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(22)が11日、訪問先のベルリンで記者会見し、「香港は新しい冷戦の最前線にいる新しいベルリンだ」と述べた。警察の暴力など市民への抑圧が続いているとして、中国の強大な力と向き合う香港の現状を「ベルリンの壁」崩壊前の30年前の東ベルリンになぞらえた。 黄氏は、国際的な金融センターの香港で戒厳令が敷かれたり、中国軍が介入したりすれば、世界の経済にとって「悪夢になる」とし、ドイツなど各国が香港の情勢に関心を持ち続けて欲しいと訴えた。さらに、ドイツから香港向けに警察の武器装備の輸出を止め、人権問題が交渉の議題に上るまで中国・香港との自由貿易交渉を止めて欲しいと述べた。 黄氏は、香港政府の「逃亡犯条例」改正案の撤回では「政治的な抑圧は終わっておらず不十分だ」とし、民主的な選挙の実施に向けて運動を続けるという。「大きな壁が崩れ、香港だけでなく、いつか大陸