ドル高政策に転じた米国政府 その真意は? 1971年8月15日にニクソン大統領がドルと金の交換を停止してしまい、1976年1月から世界の通貨制度は変動相場制に移行して現在に至ります。 変動相場制のドルは基本的に下落を続けていますが、過去2回だけ明確な「ドル高政策」を推進した時期があります。 1回目はレーガン政権(1期目)が1981年1月に発足した直後から1985年初めまで標榜した「強いドル政策」で、ドルは1978年の1ドル=175円から1985年初めには1ドル=260円まで上昇しました。 変動相場制移行直後のドルは当然に不安定だったのですが、「強いドル政策」は高金利も伴ったため世界中から投資資金が米国に流入し、不安定だった米国経済を劇的に改善させました。 何よりもドルが金に代わって世界の基軸通貨となりました。「紙切れのドル」が有史以来の価値基準だった「金」になり代わって現在に至ります。 ち
連邦住宅抵当公庫(れんぽうじゅうたくていとうこうこ、英: Federal National Mortgage Association, FNMA)は、アメリカの金融機関。ファニー・メイ(Fannie Mae, 以下、本文中に用いる)の通称が広く浸透している。 1938年、アメリカ国内の住宅供給の安定化を目的とした特殊法人(GSE 政府援助法人)として設立。大恐慌後の経済対策から銀行のバランスシート上の不動産貸付債権を買い取って、不動産融資をしやすくし、マイホーム保有を促進するのが目的だった。 当初は政府系金融機関であったが、1968年に民営化され、ニューヨーク市場等に上場。1977年に民主党ジミー・カーター政権と議会は「地域再投資法」を成立させ、低所得層の住宅保有を促進するために、業務の拡大を支援した。 主要な業務は、民間金融機関に対する住宅ローン債権の保障業務。サブプライムローン問題が問
新しい年がやって来ました。アメリカでは「これまでの騒動は何だったんだ?」と思わせるような楽観論が支配しています。年末に政治的合意を連発したオバマ大統領が、ハワイで悠々と休暇を楽しむ姿が報道されてももはや怒る人間はありません。景気の反転も、雇用情勢の好転についても誰も疑わなくなり、新年の取引初日となった3日の月曜日には株は勢い良く買われています。一方で、日本の各新聞では元旦から悲観的な社説が並んでおり、一部の新聞では「人々の孤立」について何とも暗いトーンの特集が連日掲載されているという具合で全くの別世界という趣です。 ただ、冷静に考えて見ればアメリカの楽観論にも空虚なところがありますし、日本の悲観論にも行き過ぎと思考停止があるわけで、折角の年の初めには、そのどちらでもない「何か」を目指したくなるのが自然というものです。そうした発想にピッタリ来る本がありましたので、こちらをご紹介して2011年
東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。 金融市場異論百出 株、為替のように金融市場が大きく動くことは多くないが、金利の動向は重
データが物語る企業の行動パターンと、雇用創出を牽引するミニ起業家たちのパワー ダニエル・グロス(ビジネス担当) 月刊誌にホラー小説を連載している怪奇小説家さながらに、米労働統計局は毎月第1金曜日に、陰鬱な長編ストーリーの新しい章を披露する。11月6日に発表された統計によると、10月にアメリカの失業率は10.2%に上昇。被雇用者数は07年12月以降730万人減り、求人数1件当たりの失業者数はついに6.1人に達した(07年12月は1.71人だった)。 しかし最新の一部のデータを見ると、それほど遠くない将来に、雇用が増加し始める日がやって来そうだ。景気循環の段階ごとの企業の行動パターンを考えても、そう考えるのが理にかなう。 物事が好転するためには、その前に悪化のスピードが減速する必要がある。いまアメリカ経済はその段階にあると見ていい。08年12月〜09年4月に減少した雇用が毎月平均64万5
1800年から2008年までの約200年間でドルの価値がどのように変動したのか分かるグラフです。ドルの価値の背景には歴史的事件が大きく関係していることが分かり、その時代を表しているように見えます。 詳細は以下より。 これが1800年から2009年までにドルの価値がどのように変遷したのか表したグラフ。1800年でのドルの価値を1ドルとして、それぞれの年で何ドル分の価値になっているのか表しています。 zero hedge | on a long enough timeline 上のグラフだけではわかりにくいので、3つに区切って見てみましょう。まずは1800年から1860年までのグラフ。 1800年から1805年まではドルの価値が上昇していますが、翌年からドルの価値が下降。1812年から開始した米英戦争が終了した翌年の1915年まで価値が下がり続け、1800年のドルの価値を1ドルとすると0.95
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く