サッカーW杯の開幕を来月12日に控えたブラジルの首都ブラジリアで27日、デモ隊と警察が衝突した。有力紙「フォーリャ・デ・サンパウロ」などによると、警察はW杯スタジアムに近づくデモ隊に催涙弾を使用。デモ隊にいた先住民族のグループが騎馬警官隊に向けて矢を放ったり、投石したりして反撃した。 26日には、ブラジル代表が集合したリオデジャネイロのホテルで約200人のW杯反対デモが起きた。選手を乗せたバスが合宿地に向けて出発する際に、デモ隊がバスを取り囲んだ。 ブラジル各地では、W杯スタジアム建設に巨額の公金を投入することに反対し、教育や福祉を充実させるべきだと訴えるデモが昨年から続発している。(リオデジャネイロ=柴田真宏)