「伝説の7人」という架空の競馬予想で現金をだまし取ったとして、熊本県警荒尾署は6日、福岡市博多区光丘町、元スーパー店長で会社員の渡辺紳一郎容疑者(51)を詐欺容疑で逮捕した。「伝説の7人はいませんでした」と直筆のわび状を被害者に送って姿を消していたが、時効1カ月前に逮捕された。 逮捕容疑は、03年2月上旬ごろ、店長をしていた熊本県長洲町のスーパーで、部下の女性(62)に「伝説の予想家7人は今、調子が良い」と言って入会金と馬券資金名目で150万円をだまし取ったとしている。5年契約で10倍にすると言い、スーパーの店員や店員の知り合い数人をだましていたとみられる。 荒尾署によると、時折「資金は増えている」と携帯電話にメールを送信し信用させていたという。07年10月ごろ、被害者から「たまってるだろうからそろそろ返してくれ」と催促されると「競馬や生活費に使った。申し訳ない」と手紙を送って店長を辞め逃