中国の広場や公園では、早朝や夕方に、大音量で音楽を鳴らして、扇子やスカーフを振り回し、ジルバやワルツ、ジャイブなどのダンスを踊るおばあちゃんたちの集団が見られる。しかし、このおばあちゃんたちのダンスに、中国の新たな騒音規制で制限が設けられてしまうかもしれないと米紙「ワシントン・ポスト」が報じている。 音量や公共スペース占有に制限 新しい騒音防止条例案では、音量や公共スペースを占有できる時間に制限が設けられることになるという。罰金額は、個人の場合は30〜150ドル、団体の場合は3000ドル以上になる。こうした規制は国家レベルでは初という。 同紙によると、広場でのダンスの歴史は、数十年前にさかのぼる。1960年代から70年代にかけて文化大革命時代に行われていた集団ダンスが由来で、1990年代の経済改革によって多くの都市在住者が失業し、低コストの娯楽を必要としていたことから、このような習慣が生ま