「種まき(播種=はしゅ)から収穫、番重(ばんじゅう、運搬用の薄型容器)に詰めるまでの作業を全て自動化した植物工場のシステムは、私たちが知る限り他には例がない」安川電機の完全子会社FAMS(ファムス、新潟県見附市)社長の森田卓寿氏は、同社が開発し2021年10月に提供を開始した植物工場システム「アグリネ」についてこう説明する。従来型システムに比べて大幅な省人化を実現。国内の食品メーカーやファミリ
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)京都研究室の研究チームが開発した「A Language Acquisition Support System that Presents Differences and Distances from Model Speech」は、非母国語の学習において、学習者の発話とネイティブスピーカーの発話の差異を深層学習を用い分析し、視覚的に提示するシステムだ。学習者はこの差異を埋めようと繰り返し発話することで、ネイティブに近い発話を習得できるようになると期待できる。 (a)練習したい英語の文章と、ネイティブスピーカーの音声が与えられる。(b)学習者の
すべてを軌道に乗せる 宇宙のこととなると、常に壮大なビジョンを持つ人々がいるものだ。宇宙経由の世界旅行もそうしたビジョンの1つだが、地上の産業をそのまま宇宙に持っていくというビジョンもある。 そうしたアイデアは新しいものではない。軌道上の行楽地、庭園、さらには1つの町全体が独自の人工重力で地球の上空を周回するという概念は、SFの定番だ。AmazonとBlue Originの創業者、Jeff Bezos氏がこの概念にひねりを加えたビジョンは、汚染を起こす産業など、悪影響をともなう活動を宇宙に移すことによって、地球の環境を保護するというものだ。 Musk氏の火星構想と同様に、工場を軌道上に構築するというBezos氏のビジョンを実現するためのロジスティクスの詳細はまだ提示されていないが、そのためのロケットを建設する準備はできている。 ISSの運用が30年目に突入し、NASAが後継機を探している現
ここ数年で、夜空は人類史上かつてない速度で変化しており、地球と大気圏外の宇宙との関係がより近くなるにつれ、この傾向は2022年も続きそうだ。だが、関係性の変化には何らかの結果がつきものだ。それは、われわれ人類が青空の先にある真空の宇宙とどのように相互作用するのかにも当てはまる。 2021年の12月初旬に、私が住むニューメキシコの小さな町の広場で巨大クリスマスツリーの点灯イベントが開催され、数百人が集まった。3階建てのビルほどの高さがあるツリーが色とりどりに輝くイルミネーションで暗闇から浮き上がったその数分後、友人が澄んだ夜空を指差した。 「あれは何だ? トナカイかな? いや、マジに、何だろう?」 私も明るくなったツリーの上を見上げた。きらめく光のすじが信じられないほど直線的に移動しており、それはツリーの先端から発しているように見えた。上空を高速に横切ったその光は、時々消えたりしたが、常に直
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く