プライベート・クラウドに関する失敗も多い。「プライベート・クラウドの構築に2年かけようとしている」というケースは、典型的な失敗例だ。現場の声を聞いて構築するために、期間が長くなる。 そこそこで割り切るのが現実的 何がプライベート・クラウドの目的かを考えると、せいぜい1年以内、できれば3カ月~半年で構築するべきだ。なぜか。プライベート・クラウドも、パブリック・クラウド同様、「標準サービス」だからだ。現場の声を聞いて、個別要件を入れるのが、そもそもおかしい。特殊なものを作ると、工数がかかるのは当然だ。 プライベート・クラウドは、ベンダーのテクノロジーが提供するレベルで留めておくのが、無難だ。「そこそこ」で割り切るのが現実的である。 システムを松竹梅に分けると、基幹系システムは松なので、時間をかけて作ればいいが、プライベート・クラウドは、松にはならない。竹か梅だろう。プライベート・クラウドの主の