2012年7月7日~9月17日(月・祝)まで六本木ヒルズ森タワーで開催されている、大英博物館古代エジプト展へ行ってきました。今回の目玉はなんと言っても、日本初公開・世界最長37mの「死者の書」。360度パノラマのように飾ってあり圧巻です。でも、普通に楽しむだけじゃもったいない! というわけで、この死者の書の中核である「オリシス審判」と、審判で行われた「罪の否定告白」を見てみます。 ■オリシス審判 古代エジプトでは、「死者の心臓」と「正義と真実の女神アマト(の羽根)」とを天秤にかけ、生きていたときの行いが正しかったかどうかを判断します。オリシス審判では、エジプト各州の守護神である42の神それぞれに「わたしは○○しませんでした」という罪の否定告白を一言も間違えずにしなければなりませんでした。 罪の否定告白が終わり、心臓が天秤に乗せられます。古代エジプトでは、魂は帰る肉体があれば復活できると信じ