■ 1Uラックマウントサーバーに代わるサーバーの仮想化技術 SolarisやHP-UXといった商用UNIX系OS、OracleやDB2といった商用アプリケーションによるシステム構築が主流だった90年代後半を経て、2000年にさしかかる頃にはLinuxが台頭し始めた。それと同時に、Apache、PHP、MySQL、PostgreSQLといったオープンソースソフトウェアによってシステムを構築する時代が訪れたのも記憶に新しい。 また、こうしたオープンソースソフトウェアを生かす器として、ミドルタワーPCやコンパクトPCに代わる1Uラックマウントサーバー(以下、1Uサーバー)が登場した。1Uサーバーは、限られたスペースに多数のサーバーを配置できることが大きな特徴だが、ディザスタリカバリや負荷分散などを視野に入れると必ずしもベストな選択肢とはいえない。基本的に1台ずつをバラバラに使うだけなら問題ないが