東芝は21日、不適切会計問題の責任をとり、田中久雄社長(64)、佐々木則夫副会長(66)、西田厚聡(あつとし)相談役(71)の歴代3社長が同日付で辞任したと発表した。 外部の第三者委員会による調査で、会計操作への関与が明確になったためだ。取締役でない西田氏のほかに、副社長4人全員を含む6人も辞任し、取締役16人の半数にあたる8人が引責辞任する異例の事態に発展した。田中氏の後任の社長は室町正志会長(65)が兼務し、8月中旬をめどに新たな経営陣を発表する。 田中氏は21日午後、東京都港区の東芝本社で記者会見し、「かかる事態を生じさせたことを厳粛に受け止め、株主、全てのステークホルダー(利害関係者)に心よりおわび申し上げる」と陳謝した。辞任理由については「責任は私を始めとする経営陣にある」と述べた。 第三者委の調査報告書は、歴代社長が「チャレンジ」と呼ばれる業績の目標値を設定し、担当部門に達成を