慢性活動性EBウイルス感染症を患い、昨年の10月27日に、この世を去ってしまった松来未祐さん。彼女がとてつもない闘いをしていたことを皆さんに知ってもらうことで、私たちが出来ることは何なのか、一緒に考える機会になれば幸いです。
マダニにかまれることで起きる感染症SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」の治療薬を開発しようと、国立感染症研究所が今月から初の臨床研究を始めることになりました。 特別な治療薬はなく、国内では、3年前に初の患者が報告されて以降これまでに185人が発症、47人が死亡しています。 今回、初となる臨床研究には、国立感染症研究所のほか、愛媛大学など、全国35の医療機関が参加し、SFTSの患者に対し、インフルエンザの治療薬として条件付きで承認されている「アビガン」を投与する計画だということです。 臨床研究は、患者20人を目標に今月中にスタートし、効果や安全性を調べることにしています。 国立感染症研究所の西條政幸部長は「どのくらいの時期までに薬を投与すれば効果があるのかなど、細かな検証も含めて薬の有効性を確認していきたい。できるだけ早く実用化できるように研究を進め、少しでも亡くなる患者の数を減らしたい」
抗生物質の使い過ぎなどが原因で薬の効かない耐性菌のまん延が世界的に問題になるなか、三重大学の研究グループは抗生物質の使用量を把握するシステムを作り、全国の医療機関に登録を呼びかけています。 抗生物質は使用量が多いほど薬の効かない耐性菌が現れやすいと言われていますが、これまで国内では使用量を把握するシステムがありませんでした。 このため研究グループは、医療機関が入院患者に対して使った抗生物質の量を種類ごとに月別に入力し、登録するシステムを作りました。登録すれば、病院での使用状況が確認できるほか、今後はほかの医療機関と比較できるデータも提供されるということです。 研究グループは全国の医療機関に登録を呼びかけていて、これまでにおよそ500の医療機関が参加したということです。 村木さんは「抗生物質を使い過ぎていないか検証し、感染対策に役立ててもらいたい。耐性菌がまん延しない態勢作りの材料の1つにな
2015年10月に38歳の若さで亡くなった声優・松来未祐(まつき・みゆ)さんの両親が、娘の死因となった「慢性活動性EBウイルス感染症」(CAEBV)の難病指定を求めている。 医師の間でもあまり知られておらず、松来さんは通院を繰り返して感染判明まで1年以上かかったからだ。松来さんの本名は松木美愛子(まつき・みえこ)。広島県内に住む父母、松木孝之さんと智子さんの言葉を2月3日、毎日新聞が報じた。
熱帯を中心にまん延し、年間およそ60万人が死亡する感染症のマラリアで、感染すると小腸が出血したり腸内の細菌がバランスを崩したりするなど腸に大きな影響が出ることを群馬大学などの研究グループが解明しました。マラリアの予防や治療につながる研究として期待されています。 久枝教授のグループではマウスをマラリアに感染させ、消化器を観察しました。その結果、マウスの小腸の中で腸管の細胞のはがれや出血がみられたほか、乳酸菌などの善玉菌が減少したうえで、病原性を持つ悪玉菌が増えるなど腸内の細菌のバランスに著しい変化がみられたということです。久枝教授は「腸内の変調を補うことでマラリアの悪化を防げる可能性がある。今後さらに研究を進めて予防法や治療法の開発につなげたい」と話していました。この研究成果は国際科学誌のオンライン版に掲載されています。
ことし8月以降、発熱やせきなどの症状のあと原因不明の体のまひを訴える子どもが相次いで報告され、その一部から「エンテロウイルスD68」と呼ばれるウイルスが検出されたことが分かり、国立感染症研究所は、体のまひがウイルスの感染によるものなのかなど、詳しい全国的な調査を始めました。 エンテロウイルスD68は、1962年にアメリカで見つかったウイルスで、これまで散発的な感染が報告される程度でしたが、去年、アメリカ国内で感染が広がり、1000人以上が重い呼吸器症状を訴えてその一部に体のまひが見られたことをアメリカのCDC=疾病対策センターが報告しています。エンテロウイルスの流行は、通常、夏から秋にかけてで、専門家によりますと、今後さらにエンテロウイルスの感染が広がることは考えにくいということです。 学会の調査を担当した福岡市立こども病院の吉良龍太郎医師は、「体のまひという症状は国内でも散発的に見られる
ことし9月以降に国内で発生したノロウイルスの集団感染は、ほとんどが遺伝子の変異した新型ウイルスによるものだったことが分かり、国立感染症研究所は、今後、新型ウイルスによる大きな流行がおきるおそれが高まったとしていて、厚生労働省も全国の自治体に注意を呼びかけました。 ノロウイルスの流行は毎年11月以降本格化しますが、国立感染症研究所は今シーズン、新型ウイルスによる大きな流行がおきるおそれが高まったとしています。 また専門家は、新型ウイルスは遺伝子が変異しているため、現在、医療機関などで使われている迅速診断キットでは、感染を見逃すおそれがあり、病院や保育園などで感染拡大を防ぐ対策が遅れることが懸念されるとしていて、厚生労働省も全国の自治体に注意を呼びかけました。 ノロウイルスに詳しい国立感染症研究所の片山和彦室長は「今回のようにウイルスの形が大きく変わったときには、人々の体に抗体が十分にできてお
「毎年2億人以上を感染症から救う」といわれる日本人は、医師ではない。有機化学者大村智が静岡県の土中の微生物から開発したわずか3ミリの錠剤は、感染症予防に絶大な効力を発揮。医師でも難しい偉業を成し遂げた。経歴は異色で、東京の定時制教員からスタートしながら、「ノーベル賞候補」に名前があがった。2015年、ノーベル医学・生理学賞を受賞。「人のまねをするな」。人生を貫く深い信念がある。 アフリカの奥地に届く「奇跡の薬」 アフリカの田舎の、さらに奥地。医師のいない集落にも、その薬は届いている。「この薬を1回、飲んでください」。集落の代表者が住民一人一人に薬を配り、失明を引きおこすオンコセルカ感染症を防ぐ。病気を防ぐだけでなく、現地の人がより働けるようになり、食糧増産など経済効果も大きいという。 「薬を飲ませる」作業は、簡単ではない。現地は言語が多様で、薬の適切な服用量を測るうえで必要な体重計すらない
韓国で重い肺炎などを引き起こす「MERSコロナウイルス」の感染が広がるなか、韓国政府は11日、新たに14人の感染が確認されたと発表し、これで感染した人は122人となりました。 新たに感染が確認された14人のうち9人については、これまでに院内での感染が確認されているソウル市内の病院などで感染し、このうち1人は妊娠中の39歳の女性だということです。 また、14人のうち残る5人の感染経路については、ウイルス検査の結果が判明したばかりで、調査を行っているところだとしています。 韓国政府は、病院で感染者と接触した人などこれまでに合わせておよそ3400人を自宅や医療機関に隔離する措置を取るなど、感染の拡大を食い止めるための対策を急いでいます。また、パク・クネ(朴槿恵)大統領は来週から予定されていたアメリカ訪問を延期することを決め、保健当局が感染拡大を防ぐための山場だとする今週いっぱい、政権を挙げて対応
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