当選確実の連絡で、支持者らと事務所に入る森喜朗氏=8月30日午後11時18分、石川県小松市、矢木隆晴撮影森喜朗氏の事務所から退去させられたテレビ局のカメラマンら=8月30日午後、石川県小松市、山本裕之撮影 先の衆院選で当選したにもかかわらず、「万歳」の光景がほとんどのメディアで流れなかった自民党議員がいる。元首相の森喜朗氏(72)。公示前から地元紙以外の取材を拒み、投開票日も事務所から記者やカメラマンを閉め出した。その経緯は――。 人口10万人を超える小松、白山両市を中心とした石川2区は、中選挙区時代を含めて長年森氏の一人勝ち状態だった。ところが今回の総選挙は民主党新顔の田中美絵子氏(33)と激しい競り合いになり様相が一変。投開票日の8月30日夜には、100人を超える報道陣が森氏の事務所に詰めかけた。 「地元2紙以外は取材を遠慮願いたい。いますぐ外に出てほしい」 まだ投票が続いてい