ロバート=E=ハワードの"The Beast from the Abyss"というエッセイがウィキソースで無償公開されている。猫について書かれたもので、ラヴクラフトの「犬と猫」と一緒に読むと、彼らの見方の違いがよくわかって興味深い。 The Beast from the Abyss - Wikisource, the free online library 身の回りにいた猫たちをハワードは観察し、その行動や性質について書き綴っている。ハワードの住んでいたテキサスでは猫も荒々しい日々を送り、しばしば暴力的な最期を迎えていたようだ。いくらか抜粋してみよう。 猫は犬よりも劣っていますが、それでも犬より人間に似ています。なぜなら猫は虚栄心が強いのに卑屈であり、貪欲なくせに気むずかしく、怠惰・好色・自己中心的だからです。自己中心的であることは、まさしく猫の主要な特徴です。その自己愛において猫は厚かま