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Projectitohに関するgrindrockerのブックマーク (22)

  • 伊藤計劃『ハーモニー』早川書房、2010、19-20頁 | 66

    2013/08/06(Tue) 12:58暴力ちゃん [ URL|Mail ] <?Emotion-in-Text Markup Language:version = 1.2:encoding = EMO-590378?> <!DOCTYPE etml PUBLIC :-//WENC//DTD ETML 1.2 transitional//EN> <etml:lang = ja> <body> <praise> 初めまして!twitter経由で拝見させていただきました! 当に素晴らしいイラストに一ハーモニーファンとして大変感動しております! </praise> </body> </etml> Re: 2013/08/08(Thu) 00:04陸野ニニ夫 [ URL|Mail ] 「わたし」を失った私にも 感情が「実感」できるコメントありがとうございます 正直他のファンの方から余計な絵描く

  • 屍者の帝国(ネタバレなしSIDE) - 基本読書

    いまさら説明するのも野暮なほど有名になってしまった感があるが、今は亡き伊藤計劃が書いた30枚ほどの遺稿『屍者の帝国』をその盟友である円城塔が物語を書き継ぎ、完成させたものが書である。書は出版される敬意そのものが極上の物語であって、物語を読む前に物語が出来上がっていることも話題を盛り上げている一因になっているし、当然読みもそのようなメタ的な情報を含んだものになる。 さてはて実際の出来はといえば、これがまた凄い。プロローグには伊藤計劃が書き残した30ページほどがそのまま使われており、その後に円城塔先生が書いた『屍者の帝国』が続く。文体は「長い物語」を語る方向へ変化しているものの、円城塔らしさもまた残されている(この辺はまたちょっと微妙なんだけどね。後述)。まあ、どんなに消そうとしても現れてしまうものこそがその人固有の文体というものだろう。 元々伊藤計劃先生と円城塔先生の物語の作り方、文体ま

    屍者の帝国(ネタバレなしSIDE) - 基本読書
  • 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』 - logical cypher scape2

    なかなかどう感想を言えばいいのか難しい、のは多分この作品があまりに注目を浴びているからだ。 面白かったのは間違いないのだが、じゃあこれが伊藤計劃や円城塔のこれまでのテーマを昇華するような傑作なのかというとそこまで感じなかったのも正直なところなのだけど、一方で一読しただけではちゃんと掴めていないのではないかという疑念がぬぐえず、再読してから考えることにしたい。 とかく、色々なネタが詰め込まれているので、もう一度読み直したいなと思わせるのは確かである。 何やら堅苦しい始まり方になってしまったが、 既に何度か読んでいるプロローグを読み終わり、第一部を開くときの興奮といったら! 伊藤計劃と円城塔という2人の作家が、一般的に似ていると思われているのか、似てないと思われているのかよく分からないけれど、やはりこの2人は似ているのだと思う。 一部で、伊藤と円城の文体が噛み合ってない、円城が色々と無理をして

    伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』 - logical cypher scape2
  • 小説製造機械による屍者の帝国 - 最終防衛ライン3

    屍者の帝国 作者: 伊藤計劃,円城塔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/24メディア: 単行購入: 43人 クリック: 1,717回この商品を含むブログ (182件) を見る はじめに 屍の帝国のみならず、以下に示す伊藤計劃と円城塔作品についても言及しています。伊藤計劃作品である虐殺器官、特にハーモニーは重要なネタバレを含んでいます。円城塔作品は言及にとどめていますが、未読で気になる方はご注意下さい。 伊藤計劃 虐殺器官 ハーモニー The Indifference Engine From the Nothing, with Love 円城塔 Self-Reference ENGINE オブ・ザ・ベースボール つぎの著者につづく これはペンです 道化師の蝶 松ノ枝の記 ハーモニーの先へ フランケンシュタイン*1の話だ。ワトソン君*2の話でもある。 死体の脳内に電気刺

    小説製造機械による屍者の帝国 - 最終防衛ライン3
  • 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』刊行までの経緯

    河出書房新社 文藝🌸夏季号発売🍀 @Kawade_bungei 伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』は8月23日配です。都内一部書店では当日夕方頃より店頭に並び始め、週末〜週明けには全国発売に。Amazon等では24日発売、小社サイトでは27日発売と告知されています[小社サイトでは配日より営業日(土日祝日等を除いた日)中1日後が発売日扱い]。 河出書房新社 文藝🌸夏季号発売🍀 @Kawade_bungei 【1/16】刊行前の現段階において、円城塔さんへの『屍者の帝国』に関する取材等はお断りしてきました。「作については作品がすべてです」というのが円城さんのお考えだからです。刊行後もインタビューは(数件の例外を除き)ほとんど行わない予定です。書関係のサイン会等はありません。

    伊藤計劃×円城塔『屍者の帝国』刊行までの経緯
  • 日本のSF、ハリウッドへ…2作品映像化へ : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    映画ニュース 夫木、歌に苦戦を告白 「愛と誠」ジャパンプレミア (6月14日) 伝説的コミックを三池崇史監督が映画化した「愛と誠」のジャパンプレミアが13日、東京・新宿で行われ、三池監督と主人公・太賀誠役の夫木聡、ヒロイン・早乙女愛役の武井咲、愛の母親役と主題歌を歌う歌手の一青窈が出席した。 その他の写真 (6月14日) [全文へ] 映画ニュース 「アメイジング・スパイダーマン」ワールドプレミアに1000人が大興奮 (6月14日) 映画「アメイジング・スパイダーマン」のワールドプレミアが13日、東京・六木ヒルズで開催され、主演のアンドリュー・ガーフィールドをはじめ、エマ・ストーン、リース・イーヴァンズ、マーク・ウェブ監督らが出席した。会場に駆けつけた約1000人のファンは世界最速でのプレミア開催に大興奮。感極まったガーフィールドは「ニホンガ、ダイスキデス」と日語であいさつした。

  • 伊藤計劃の遺稿を円城塔が書き継ぐ - 大森望|WEB本の雑誌

    1月17日に選考会が行われた第146回芥川賞は、円城塔「道化師の蝶」と田中慎弥「共喰い」の2作が受賞した。 東京會舘で開かれた記者会見の席上、次回作に関する質問を受けた円城塔は、伊藤計劃の遺作となった未完の長編『屍者の帝国』を引き継ぎ、完成させる意向を明らかにした。 いわく、 「わたくしはデビューして今年で5年目になるんですけれど、ほぼ同時期にデビューして、3年前に亡くなった、伊藤計劃というたいへん力のある作家がいました。その伊藤計劃が残した冒頭30枚ほどの原稿があります。それを書き継ぐ----といっても、彼のように書くことは無理なんですが、自分なりに完成させるという仕事を、この3年間、ご家族の了承を得てやってきました。そろそろ終わりそうです。『なぜおまえが』という批判は当然あるでしょうが、次の仕事として、やらせていただければと思っています」 この会見は「ニコニコ生放送」で生中継されており

    伊藤計劃の遺稿を円城塔が書き継ぐ - 大森望|WEB本の雑誌
  • 伊藤計劃『ハーモニー』が海外のSF賞を受賞 - 大森望|WEB本の雑誌

    4月23日、今年のフィリップ・K・ディック賞が発表され、伊藤計劃の長編『ハーモニー』の英訳版(アリグザンダー・O・スミス訳、Harmony by Project Itoh)が審査員特別賞(Special Citation Award)を受賞した。 同賞は、作品のほとんどをペーパーバックで発表したP・K・ディックにちなんで、前年にアメリカで出版されたペーパーバック・オリジナルのSF作品を対象に選ばれる賞。 『ハーモニー』は2009年3月に34歳の若さで世を去った伊藤計劃の最後の長編。医療技術の進歩により万人が健康に暮らせるようになった21世紀後半、だれもが健康で平和な社会に対して敢然と反抗を試みた3人の少女と、彼女たちの"その後"を描く。 日では、ハヤカワSFシリーズJコレクションから2008年12月に刊行。国内では、第40回星雲賞日長編部門と、第30回日SF大賞を受賞している。 授賞

    伊藤計劃『ハーモニー』が海外のSF賞を受賞 - 大森望|WEB本の雑誌
  • VIZ | Japanese Science Fiction, Fantasy & Horror

    Haikasoru Space opera. Dark fantasy. Hard science. The best in Japanese science fiction, fantasy and horror.

    grindrocker
    grindrocker 2011/04/23
    「ハーモニー」がディック賞の審査員特別賞受賞。うおお、めでたい!
  • ハーモニー - 伊藤計劃 - 青色28号

    このタイミングでこれを書くのは悪趣味ですか?すみません。でも僕は僕に負けた。ので、す。 - 明らかに生政治の(素直すぎるほどに文字通りな)極限としてのディストピアのお話なんだけど、どうなんだろう、それじたいが最も重要な要素であったかといえば、そうでもなくて。むしろなんとなく風の谷のナウシカを連想してしまうような*1自由意志(みたいなもの?)への引力の強いお話、のはず。…というのは読んだ方からすれば納得していただけるのではないでしょうか。穿った見方をするなら、前者の「真新しくみえるディストピア」で読者の目を欺きつつ、その裏に後者を忍ばせて中盤あたりから、ぐわん、と転倒させるような構造になっていたんじゃないかということになるのかな、よくわからない。たしかにこの二つの間にはきっちりした流れが存在しているのだけど、前者はあくまでこのセカイの設定であって、後者とは微妙にレイヤーが違ってるのではないか

    ハーモニー - 伊藤計劃 - 青色28号
  • 伊藤計劃「ハーモニー」 - モナドの方へ

    生体情報のすべてが管理された社会でおこる事件と、巨大なパラダイムシフトの物語。 一読、問いとしては最高に面白い、しかしストーリー&オチはやや不満であった。 まず読んでいて気になったのがetmlで、この記法が気になって気になってなかなか読み進めなかったほどだ。たとえば <list:items> <l:文章1> <l:文章2> </list>というような表記があるんだけど、これじゃ文章の部分が修飾できないよ!と出てくるたびにつっこみを入れてしまった。 またその使い方にも気になるところがあって、たとえば <list:company> <c:セキュリティー・アーツ社> <c:ハードシールド社> <c:ユージーン&クルップス社> <c:エトセトラ、エトセトラ> </list>わーエトセトラは会社名じゃないから!セマンティックが!セマンティックが!自分落ち着け!とこんな調子で読書していたのでなかなか進

    伊藤計劃「ハーモニー」 - モナドの方へ
  • カリビアンコム期間限定スペシャルー無料お試し開始!

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  • 2007-04-14

    役者の顔が、映画の物語と幸福な関係を取り結ぶことがある。 南ア出身の傭兵、という設定を聞いたとき、あれれ、と思ったものだ。「ブラッド・ダイヤモンド」。ディカプリオが傭兵ですか。私はどうも、ディカプリオの「髭つき」の顔が好きではない。「ギャング・オブ・ニューヨーク」に「アビエイター」。スコセッシが何を考えているのかさっぱりわからないのだけれど、なんでこんなベビーフェイスにスコセッシは髭をつけたがるのか。はっきり言って、ぼくにはそれらの役の髭がドリフ並みの付け髭にしか見えない。いやもちろん付け髭は付け髭でかまわんのだけれども、映画の中で髭をつけた彼の顔は、まるでコントだ。髭がまるで顔になじんでいない。 これはひとえに、ディカプリオの童顔の特殊な性質によるものではないか、と思う。ディカプリオが髭をつけると子供おっさん化してしまうのだ。そして、この映画の主人公であるダニーは、南ア出身の傭兵だったと

    2007-04-14
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    投稿者 メール 題 名 内容(自動改行します。利用可能タグ一覧) URL(リンクを入れたい場合はここに記入します) [i-mode/J-sky/EZweb対応] 新しい記事から表示します。最高100件の記事が記録され、それを超えると古い記事から削除されます。 1回の表示で10件を越える場合は、下のボタンを押すことで次の画面の記事を表示します。 親父親父、また親父 投稿者:独露 投稿日: 2月11日(火)22時45分32秒 つ~わけで僕もボ-ン・アイデンティティ-見てまいりました。 何だか思ってた以上に70年代映画へのリスペクトが散見されたり、プロフェッショナルな戦いが見れたりしてウハウハでした。 個人的にはショ-トカットなフランカ嬢はもとより教授に萌えです(笑 マトリックスはもうあれですかね。指輪やSWがとんでも無い数のモブをCGで実現してしまったのに対してほぼバストサイズ以上で、なおかつ

  • ダルエスサラーム便り No.49 - ダーウィンの悪夢

    Habari za Dar es Salaam No.49 "Darwin's Nightmare" ― ダーウィンの悪夢 ― 根 利通(ねもととしみち) 今年の3月の「通信」No.47で触れたフランス映画「ダーウィンの悪夢」について、再度触れたい。一部内容は重複するので、最初にお許しを願っておきます。 「ダーウィンの悪夢」というドキュメンタリー映画(2004年製作)は、フランス、オーストリア、ベルギー製作となっている。監督はフーベルト・ザウパーはオーストリア生まれで、現在はフランス在住。この映画で16もの賞をもらい、日でも山形映画祭などで上映され、審査員特別賞をもらっている。さらにアカデミー賞のドキュメンタリー映画部門にもノミネートされた。幸いにも受賞を逃した。日でもアカデミー賞の発表の日(3月5日)に合わせたのかどうか、NHKのBS-1で放映された。私自身の感想・評価は「通信」N

  • ゴジラ/ファイナルウォーズ - 伊藤計劃:第弐位相

    これは凄い。まさにファイナルウォーズだ。なぜファイナルかというと、それはゴジラのファイナルであるだけでなく、人類のファイナルだからだ。 開巻、いきなり人類は滅亡寸前であることが描かれる。54年のゴジラ上陸以来、世界各地にゴジラは上陸し、凄まじい放射火炎によって世界中の都市という都市、文明という文明を破壊し尽くし、半世紀を経て東京を除く全世界が焦土と化した経緯が描かれる。ボンが、パリが、ニューヨークがモスクワが、地表に穿たれた巨大なクレーターの底に叩き込まれ、空は放射能の暗雲に覆い尽くされている。ここまででまだメイン・タイトルもはじまってないのだ。サミュエル・フラーの「最前線物語」かこれは、というくらい物語る経済効率の高さに、完全に圧倒される。「A Ryuhei Kitamura Film」というクレジットとともに、カイル・クーパーによるオープニングクレジットが流れるが、そこにカイルのグラフ

    ゴジラ/ファイナルウォーズ - 伊藤計劃:第弐位相
  • 伊藤計劃:第弐位相 - 喫煙、中毒、オタク

    あ〜、予告編がものすごい勢いでマンシーナ節でした。 編見ているあいだはこれぽっちもジマーの影を感じませんでしたが、米軍がどかどかガッコの階段の踊り場をのぼってくあたりとかにマンシーナ節が流れると、奇妙なもんですが、松晃彦(踊る)か佐藤直紀(ローレ)あたりの偽ジマーなノリに聴こえてしまいそうになる。日のアニメにマンシーナ、という状態自体が、音楽を奇妙にパチモン臭く。まあ、それでいえばメタルギアもハリー=グレッグソンなわけですが、あっちは外人が主人公の洋画テイストだったから、なんかフツーにゴージャスなかんじで受け入れてましたが。余談ですが、先日買った「キングダム・オブ・ヘブン」ではハリーさんがコンダクトしている様子が見れまして、「音楽はカットされるけど、仕方ないよ」とかモロ諦めモードを漂わせた様子に、リドリーの音楽家に対する無神経さを読み取ることは容易でした。いや、がんばったよ、ハリー。

    伊藤計劃:第弐位相 - 喫煙、中毒、オタク
  • 伊藤計劃:第弐位相 - むかしむかし、夢見られたせかいのはなし

    前作「プレイ」下巻で、物語をコーマン映画のようなグダグダB級モンスター映画(ナノマシンの話だと思って読んでたら、実は「ボディ・スナッチャー」でしたぁぁぁぁあ!いやホント、腰が抜けた。)にシフトして読者を爆笑の渦に巻き込んだクライトンの新作です。弁護士のくせにすごい無知な主人公を、MITの教授で探検家で情報戦のプロで対テロ機関のボスという無茶苦茶な万能キャラが、環境危機のウソについて解説しつつ、環境テロリストをやっつける、というなんのヒネりもない話です。 クローンとカオス、セクハラ、航空業界(これはいま、まさに現実面でジャストヒットで、先読み大王クライトンさすが、ってとこですか)、とネタに関して時代のすこしだけ(これ重要。あんま先だとアクチュアリティがなくなるから)先をネタに選ぶことにかけては並ぶことのないクライトンですが、今回はロンボルグの「環境危機をあおってはいけない」がネタ。100倍に

    伊藤計劃:第弐位相 - むかしむかし、夢見られたせかいのはなし
  • 伊藤計劃:第弐位相 - 映画の中の、架空の才能

    私が、矢沢あいの「NANA」や惣領冬実の「THREE」とかいったバンドを描いた漫画を受け入れられるのは、それが漫画だからだ。だって漫画で歌そのものは描けないし、絵画そのものも描けないんだもの。そこにあるのは歌や絵画の表象にすぎないんだもの。 個人的な生理の話なんですが、映画で見るとどうにも自動的に白けてしまう、というよりは苦痛に近いものがあって、それが何かというと、映画の中の架空の絵画や歌やそのライブや展覧会だったりするんですわ。 ということを映画の「ハチミツとクローバー」を観ながらずっと考えてたんです。 この映画にはすごい絵を描く女の子が出てくるわけです。すっごい彫刻を彫る男の子も出てくるわけです。でもその絵を描いている過程がすっごく観ていてツラい。映画の中にある絵画や歌、というのが芸術内芸術というメタっぽさをまとったシロモノではあるわけですが、それが多くの人を感動させていたり、熱狂させ

    伊藤計劃:第弐位相 - 映画の中の、架空の才能
  • 宇宙戦争 - 伊藤計劃:第弐位相

    「ははは、人がゴミのようだ!」 天空の城ラピュタ 要するに、たかがキャッチボールをこれだけ暴力的に演出できる男の才能とは一体なんなのか、ということだ。「見せること」がまさか暴力になるとは思っていないルーカスなどとは、演出の地力がケタ違いだ(どう考えたってEP3より「映画力」が上でしょ、この映画)。 冒頭近く、父親と息子とのぎこちないキャッチボール。しかし、ここで重要なのはそのキャッチボールが描き出す主人公と息子とのドラマにあるのではない。我々が驚くべきは、そのキャッチボールが、たかがキャッチボールであるはずの風景が、スピルバーグの手にかかると物凄い暴力の予感に満ちたやり取りと化す、その異常な演出力だ。質量とスピードを持った物体が、大きなインパクトとともにミットのなかに押さえ込まれる。ズバン、ズバン、とやり取りされる毎に、その質量はより大きなパワーを獲得してゆく。心理は映らない。画面に映らな

    宇宙戦争 - 伊藤計劃:第弐位相