来年につながる一歩 今年も、 間もなく1年が終わろうとしているが、 振り返れば、 めまぐるしく時間が駆け抜けた1年だった気がする。 とりわけ、 参院選後の流れは早く感じる。 巨大与党の国会運営が一転し、 伏せられていた事実まで次々出るから、 予定されていた会期がいつの間にか消化される。 肝心の議案が足踏みで、 国民に不利益な事態も予想されるが、 それを承知で〝ねじれ国会〟をつくったのだろうから、 ここは我慢するしかない。 この10年ほど、 巨大与党の下、 強行採決で不十分な論戦だったので、 国民の前で議論が尽くされる傾向は、 国政史上に残る良い国民の選択だったかもしれない。 県内でも、 大きな出来事があった。 教科書検定で軍の自決命令をめぐる文科省の改定意見に、 多くの県民が反発、 1995年の大会を上回る人が集まり、 沖縄の怒りを発信して大会を成功させた。 あらためて、 県民が沖縄戦から