ゴジラが世に送り出されて60年がたった。ゴジラはとうに本多猪四郎の手をはなれ、東宝のものでさえなくなり、世界に雄飛した。ギャレス・エドワーズによる米版「GODZILLA ゴジラ」も記憶に新しい。日本映画界が生んだ最大のスター、破壊神ゴジラは今度は何を壊すのか? 羽田沖、東京湾アクアライン直下で海…
「もうこれで日本はゴジラ映画を作れなくなった」 日本の観客からこのような意見が出てくるほど、2014年に世界的な大ヒットを記録した、ギャレス・エドワーズ監督によるハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』は衝撃的な作品だった。CG技術など巨費を投じた特撮に加え、ゴジラの体の各部分を効果的に見せていく繊細な演出、東宝第一作の反核テーマに立ち戻り、日本の原発問題を風刺しながらも、アメリカ映画でありながら広島への原爆投下に言及するなど、精神性においても高いレベルに届いているのである。表面的な娯楽演出に終始し、フランスの核実験ばかりを批判していたローランド・エメリッヒ版(1997)を観て余裕を見せていた東宝の関係者も、本当にすごい作品が出来てしまったことに、今度ばかりは震撼せずにおれなかったというのが正直なところだろう。 この作品に日本の才能が対抗するには、もはや世界で評価されるアニメーションの分野
アメリカ・サンディエゴのコンベンションセンターにて7月21日~24日にかけて行われた、Comic-Con International 2016(通称:コミコン)。 昨年も記事書いたのですが今年も自分が楽しみにしている映画、TVシリーズのパネルを中心に動画のまとめを作成しました。今年はマーベル/FOX勢がいなかったすね。TVシリーズの予告は公開されてますが映画版X-MENのスピンオフは来年のコミコンには出てきてくれるでしょう。 Mavel DOCTOR STRANGE SPIDER-MAN HOMECOMING GUARDIANS OF THE GALAXY 2 BLACK PANTHER CAPTAIN MARVEL AGENTS OF SHIELD シーズン4 Mavel / Netflix LUKE CAGE Iron Fist The Defenders Mavel / FOX Le
「ゴーストバスターズ」をめぐる論争が、終わらない。映画の北米公開直後から、主要キャストのひとりレスリー・ジョーンズのもとに、差別や嫌がらせのツィートが相次ぎ、ジョーンズは、アメリカ時間18日(月)夜、ついにツィッターをやめると宣言したのだ。「今晩、涙とともにツィッターを離れることにしました。すごく悲しい気持ちです。私がひとつ映画をやったせいでこんなことになるなんて。映画が嫌いというならしょうがないけれど、私がこんな仕打ちを受けるのは、間違っています」とジョーンズは書いている。 この決断を下すまで、ジョーンズは、それらの差別コメントをまめにリツイートしていた。実際、それらの多くは、信じられないくらいひどい。堂々とNワードを使っているものや、彼女をゴリラになぞらえたもの、下品なイラストもあり、吐き気を覚えるほどだ。 ジョーンズは、最初、「こういうことを書く人にもお母さんやお姉さんやおばさんがい
上半期ベストを出さなかったので、2016年7月現在における、オールタイム・ベストを挙げてみることにしました。 1位 オズの魔法使The Wizard of Oz/監督:ヴィクター・フレミング/1939年/アメリカ あらすじ:竜巻で家が飛ばされた。 不動の一位、こればかりは順序が変わることはないでしょう。裏話が真っ黒なところもたまらない。心が折れるとマンチキンランドとティンマンを見て現実逃避しています。わたしがドロシーだったら家に帰りたいとは思わないだろうなあ。『オズ』も『ウィズ』も好きです。 2位 銀河ヒッチハイク・ガイドThe Hitchhiker's Guide to the Galaxy/監督:ガース・ジェニングス/2005年/イギリス あらすじ:工事で地球が壊された。 なにせ地球がぶっ壊れるのでたまらない。これは3Dで見てみたい。うつ病ロボットマーヴィンかわいい。Blu-rayはほ
色々と言われていますが、選挙権は平等なのでそれを行使するという行為を誰も否定はできません。立候補するな、投票するな。なんて言う権利は誰にも当然ありません。 三宅洋平も彼に投票した人たちもきっとこの国を良くしようと思い立候補し、投票をしたのでしょう。それはきっと大事な考えです。 しかし三宅洋平がどのような陰謀論者であるかも周知しないまま、「反権力」「反改憲」という考えだけで担ぎだしたかのような著名人達にはその責任があると思います。 「この方々達は三宅洋平を支持していた」、という記録は選挙後も残されるべきだと思いますし、何かあった時に思い出されるべきだとも思います。「陰謀論者を持ち上げて国政に送ろうとした人達」として。
2016年上半期に劇場で観た新作映画は34本。アレやらコレやら観たい奴が幾つか観れなかったなぁと思ってたんすが、意外に本数観てたのでビックりです。ちょっと書くタイミングが遅くなりましたがコレやっとかないと年末の奴が大変になるので俺が「面白かった・グッときた・クソ最高!」と思った奴を10本選んでみました。 ズートピア ズートピア (字幕版) Byron Howard & Rich Mooreキッズ/ファミリー¥2037[asin:B01HHZDIWC:detail] ヘイトフル・エイト [asin:B01FQTVSSW:detail] シビル・ウォー キャプテン・アメリカ シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ (字幕/吹替) Anthony Russo & Joe Russoアクション/アドベンチャー¥2037シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジ
映画『ターザン:REBORN』のプレミア上映に登場した女優のマーゴット・ロビー(2016年6月26日撮影)。(c)AFP/VALERIE MACON 【7月1日 AFP】主要キャスト全員に女性を配した今月公開の米映画『ゴーストバスターズ(Ghostbusters)』のリメーク版が、インターネット上で激しい批判にさらされている。これを受け、米映画業界の性差別問題が改めて取り沙汰されている。 動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」に公開された予告編第1弾には、約90万件もの「低評価」が集まり、映画の予告編としては同サイト史上最も厳しい批判を受けた。ソーシャルメディア上では、ポール・フェイグ(Paul Feig)監督やキャスト陣に対し、殺害予告や女性蔑視のコメントが容赦なく向けられた。 あるツイッター(Twitter)ユーザーは「フェミナチ (Feminazi、急進的フェミニストに対す
『サブイボマスク』どんだけ頭がお花畑なのか。ポジティブ脳のでたらめさを感じるばかり。そりゃあシャッターも閉じるよね (柳下毅一郎) 2016年06月30日 18時49分 カテゴリ: 殺しの映画レビュー タグ : いとうあさこ • ファンキー加藤 • 一雫ライオン • 地方映画 • 大分県 • 大和田伸也 • 小池徹平 • 平愛梨 • 斉木しげる • 武藤敬司 • 沖縄国際映画祭 • 泉谷しげる 門馬直人 • 溫水洋一 • 町おこし →公式サイトより 『サブイボマスク』 監督 門馬直人 脚本 一雫ライオン 出演 ファンキー加藤、小池徹平、平愛梨、斉木しげる、いとうあさこ、武藤敬司、大和田伸也、泉谷しげる、溫水洋一 ファンキー加藤というお笑い芸人なのか歌手なのかよく知らない人がマスクをかぶってスーパーヒーロー「サブイボマスク」となり、シャッター商店街を活性化する! 大分県全面協力! ああもうこ
イギリスのEU離脱とスコットランド――独立への茨の道 久保山尚 スコットランド史、スコットランド政策研究 国際 #英国#EU離脱#スコットランド独立 UKでは6月23日にEU離脱をめぐる住民投票が行われ、離脱派が52%の票を集めて勝利した。UK北部のスコットランドでは離脱派が38%、残留派が62%と、EU残留への支持が強く、離脱を支持したイングランドとウェールズとのEUへの姿勢の違いが顕著に現れた。 これを受けスコットランド首相のニコラ・スタージョンは、EU支持を表明したスコットランド人の意思を尊重し、スコットランドをEU内に留めることに全力を注ぐと公言した。またEU加盟は独立国であることが条件であるため、スタージョンはスコットランド独立を問う住民投票の開催を示唆し、それに向けた法整備等の準備を始めるよう閣僚に指示した。 UKのEU離脱という政治的衝撃により、スコットランドのUKからの独立
映画『変態だ』が12月10日から東京・新宿ピカデリーほか全国で順次公開される。 同作は、松竹ブロードキャスティングによる「オリジナル映画プロジェクト」の番外編として制作。同社が運営するCS局「衛星劇場」のポルノ映画紹介番組でMCを務めていたみうらじゅんによって「みうらじゅんが今見てみたいポルノ映画を作ろう」というコンセプトで企画された。監督は劇場映画監督デビューを果たす安齋肇。 物語の主人公は、一浪の末に都内の二流大学に進学し、偶然入ったロック研究会での活動をきっかけにミュージシャンとなった平凡な男。妻と生まれたばかりの息子と共に家庭生活を送りながら、愛人・薫子との関係を絶てずにいた彼の日常が、雪山でのライブ公演を機に一変するというあらすじだ。18歳未満は鑑賞禁止の「青春ロックポルノムービー」となる。 主人公の男を演じるのは、音楽も担当する前野健太。主人公の妻役にAV女優の白石茉莉奈、愛人
6月23日の国民投票にてEU離脱を選択したUK国民 その背景とされる、 1.移民流入は不利益である 2.ポリティカル・コレクトネス(PC)で先進国は移民を受け入れてきた 続きを読む
『任侠野郎』 主演:蛭子能収の「正統派任侠映画」。こういうものが「映画」を名乗ってしまうって、やはり映画コンプレックス?(柳下毅一郎) 2016年06月24日 19時14分 カテゴリ: 殺しの映画レビュー タグ : トリンドル玲奈 • 佐藤二朗 • 北原里英(NGT48) • 吉本興業 • 安田顕 • 徳永清孝 • 柳楽優弥 • 橋本マナミ • 橘ケンチ • 牧戸太郎 • 福田雄一 • 蛭子能収 『任侠野郎』 監督 徳永清孝 脚本 福田雄一 音楽 牧戸太郎 挿入歌 蛭子能収 出演 蛭子能収、柳楽優弥、トリンドル玲奈、安田顕、橋本マナミ、北原里英(NGT48)、橘ケンチ、佐藤二朗 製作は吉本興業と日本テレビ。「『ローカル路線バスの旅』なんかもあるし、最近エビスさん若い人にも人気なんですよ!」みたいなことを言い出した人がおり、そこで誰かが「エビスさんがヤクザとか面白いんじゃないか? 人畜無害に
新作映画・旧作映画・日本未公開映画のレビューブログ。面白い映画・DVD・ブルーレイなどを紹介・批評・考察しています。あらすじ、ネタバレあります。 アクション、コメディ、SF、ホラー、ファンタジー、ミステリー、サスペンス、アニメ、ドラマなど。 普段訃報には触れないスタンスをとっていて、それは死を消費していくように思えるからだ。つらいものはつらい、誰が亡くなろうともつらい。あえてそれを表に出す必要はないのではないか、と思っての、訃報には触れないスタンスであった。今回はどうも、心が落ち着かない。いや、誰が亡くなろうと心は落ち着くわけがない。ただ、あまりにも早すぎた、ただ、あまりにも悲惨すぎた。いや、亡くなり方がどうのということでもない。なんなのだろう。コントロールできないのだ、では、冥福を祈ることなどで自分の心が多少なりとも落ち着くのであれば、なにかひとこと書いておくのもそう悪いことではないので
「男って本当に変な生き物!」現在、日本の少女マンガや恋愛映画では「ドS彼氏」が人気なのだと言う。平凡で気弱なヒロインをいじめたり貶める言動をする美形の相手役が魅力的な男性として登場し、単なるモラハラとしかとれない言動を「好意を素直に見せられない不器用さ」として解釈しているようだ。ヒロインを「自分のモノ」だと言い切り、傲岸不遜に相手をふりまわす男になぜ少女たちは惹かれるのだろうか。 ゼロ年代に大ヒットした海外ドラマ『SEX AND THE CITY』(以下、『SATC』)は「何者かである」女性たちの物語だった。署名記事を新聞に連載しているコラムニストやハーバード・ロースクール出身の弁護士である彼女たちは住宅事情の悪いNYで広々としたアパートメントにひとり暮らしし、ハイブランドの服を日常着とする生活を実現している。そんな「生まれながらに(なぜって私たち視聴者は彼女たちがそれを獲得した過程を全く
伝説のレコード店、「パイドパイパーハウス」の店主として日本のロックを見つめてきた長門芳郎の回想録『PIED PIPER DAYS』が発売されることが決定した。 70年代初期から後期にかけ、シュガー・ベイブ、ティン・パン・アレーのマネージャーとして、コンサート、レコード制作に携わり、70年代末~80年代末には南青山の輸入レコード店「パイドパイパーハウス」の店長・オーナーを続けながら、初期ピチカート・ファイヴのマネージメントを手がけたほか、海外アーティストのコンサートをプロデュースするなど、国内外の音楽シーンを見つめてきた長門芳郎による初の回顧録。 日本のロックの貴重な証言者にして 豊富な知識で数々の名盤を紹介してきたポップスの水先案内人による音楽体験記。シュガー・ベイブ誕生秘話、未発表作品も含むティン・パン・アレーの関連作やコンサートにおける数々の逸話、小説にも登場し流行の最前線といわれたレ
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