会社のITヘルプデスクにソフトウェアのアクセス権やパスワードのリセットを依頼し、数時間から数日間待たされることほど無駄な時間はない。こうした問題を解決しようとしているのが、ベイエリアのスタートアップ「Moveworks」だ。 3年前に設立された同社は、このほどシリーズAでLightspeed Venture Partnersとベインキャピタルから総額3000万ドル(約33億円)を調達したと明らかにした。同社の製品は、アカウントのロック解除からメールリストの管理まで、様々なテックサポートを自動的に処理する。 単純作業の自動化をソフトウェアが行う「エンタープライズ・オートメーション」は、自然言語処理や機械学習をはじめとするAI技術の進化によって広く普及し始めている。Moveworksは、企業の業種や規模に関わらず、共通して発生するIT関連の雑務をエンタープライズ・オートメーションの技術を用いて