僕が今回の本を出させていただいた時、鬼上司Gさんには、とても連絡ができなかった。 未熟な僕ごときが、後輩の組織人のために何か知った風なことを書く。 それを本にして世に出す。 僕の上司だったかたがたの多くはネット世代ではないので、ブログに書く分には先輩たちの目に触れることはあまり心配しないですんだ。 しかし、本となり、日経新聞に広告が出たりしたら、そういう訳にもいかない。 何人かの、とくにお世話になった元上司の顔を思い出し怖気づく。 とても、その先輩がたに、会社員時代のことを書いた本を出したなどと連絡する勇気はわかない。 なかでも、鬼上司Gさんが、僕のブログ記事やその本のことをどう感じられるのか、それを考えると背中に震えが来そうである。 発売からすでに一か月以上経ったが、連絡できないままでいた。 あの本を出すことが良かったのか悪かったのか、僕の中では相変わらずせめぎあいがある。 見知らぬ読者