アイドル映画の金字塔である『セーラー服と機関銃』シリーズ。橋本環奈主演で、続編にあたる『セーラー服と機関銃-卒業-』が、角川映画40周年記念作品として現在公開されている。主役となる目高組四代目組長の星泉役は、薬師丸ひろ子、原田知世、長澤まさみが代々受け継ぎ、まさに有名女優への登竜門となってきた。今回、四代目に抜擢された橋本環奈にとっても、大きく知名度を上げるきっかけにはなったはずだ。往年のアイドル映画の復活を予感させるこの出来事はいったい何を意味するのか、検証してみたいと思う。 元祖であり、アイドル映画の教科書と言っても過言ではない薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』が公開された1981年は、1980年に伝説のアイドル山口百恵が引退し、ピンクレディーが解散を発表。アイドル業界に一つの終止符が打たれ、新しい時代の幕開けとなった年だ。多くのアイドルはポスト山口百恵の座を狙い、一方でマスコミ