民間調査会社の帝国データバンクがまとめた「上場基準突破企業動向調査」によると、全国の未上場企業のうち、1月時点で東京証券取引所第2部の上場基準を満たしている企業は1462社で、前年1月時点に比べて22.6%減った。減少幅は1989年に調査を始めて以来最大。金融危機後の景気低迷で、中堅企業の業績が悪化しているためだ。 調査によると、基準を満たす企業は04年以降増え、ピークの08年には1922社に達していたが、09年に減少に転じた。今年は、22業種のうち19業種で減った。商業が79社(15.1%)減となったほか、機械の51社(40.5%)減、サービスの47社(18.4%)減などが目立った。 帝国データは、自社の企業データベースから「設立から3年以上」「直近の決算期の税引き前利益が4億円以上、その前期が1億円以上」など、東証2部の上場基準を満たす未上場企業を抽出した。企業数は「上場予備軍」の