約11億4千万円に上る神奈川県警の不正経理問題をめぐり、同県警などは27日にも、県警幹部や職員ら五百数十人を処分し、公表する。警察の物品購入に伴う不正経理では千葉県警が10月に処分した489人を上回り、過去最大となる。 処分の対象は、不正経理に直接かかわった会計担当者や決裁の責任者ら。所属長ら幹部や、警察庁から出向していた人も含まれる。私的流用は確認されなかったとして、懲戒処分はせず、訓戒や注意などの処分にとどまる見通し。 神奈川県警によると、これまでの調査で、不正経理は2003〜09年度にかけて全115部署のうち111部署(全54警察署を含む)で確認された。業者への架空発注で代金を支払ったように見せかけ、金を業者にプールさせる「預け金」など7種類の手口があったという。 11億4千万円のうち約3千万円は、図書券やビール券などの金券として受け取っていた。一部は換金され、捜査の打ち上げの